事実上の一騎打ち?今年の大相撲における年間最多勝争い

事実上の一騎打ち?今年の大相撲における年間最多勝争い

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 去る9月場所の終了をもって、年6場所中5場所を消化した大相撲の1年。早いもので、今年も残すは11月場所のみとなった。

 1年を締めくくる場所であり、今年最後の優勝力士が決まる場所でもある11月場所だが、これとは別にもう1つ決まるものがある。それが「年間最多勝」。年6場所90日間の取組の中で、最も多く幕内で白星を挙げた力士に贈られる賞だ。

 昨年は横綱白鵬が「56勝9敗25休」という成績で、2年ぶり10度目の戴冠を果たした年間最多勝。今年は横綱・大関陣に休場が相次いだ1年でもあったが、9月場所終了時点での最多勝争いはどのような状況となっているのだろうか。4位から順にそれぞれ見ていきたい。

 「44勝16敗15休」という成績で、4位につけているのは大関高安。1月場所、3月場所共に「12勝3敗」の好成績を収める上々の滑り出しを見せるも、5月場所の全休が響きその後思うように星は伸びていない。休場がなければ後述するトップの力士を上回る可能性も十分だっただけに、非常にもったいない休場であったといえるだろう。

 その高安を星の差2つで上回る「46勝29敗」の成績で、3位に位置するのが関脇御嶽海。「13勝2敗」で7月場所を制したことは記憶に新しいが、意外にも今年2ケタ以上の白星を挙げたのはこの場所のみ。9月場所で逃した大関の座に再チャレンジするためには、より一層のレベルアップが求められている。

 9月終了時点でトップに立つ力士は2人。1人は「51勝15敗9休」の横綱鶴竜、そしてもう1人は「51勝16敗8休」の大関栃ノ心だ。両者共に3位を星の差5つで引き離していることもあり、休場等がなければ両名のどちらかが年間最多勝争いを制することはほぼ確実。事実上の一騎打ちといってもいいかもしれない。

 進退問題を乗り越えた鶴竜が綱の威厳を示すのか、それとも飛躍の1年を過ごした栃ノ心が有終の美を飾るのか。来月11日に初日を迎える11月場所では、賜杯と共に年間最多勝の行方にも注目してみてはどうだろうか。

文 / 柴田雅人

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