勝てば新日本初のMSG大会メイン濃厚!棚橋弘至“鬼門”2月の大阪でIWGP防衛なるか?

勝てば新日本初のMSG大会メイン濃厚!棚橋弘至“鬼門”2月の大阪でIWGP防衛なるか?

棚橋弘至

 新日本プロレスは11日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で、ビッグマッチ『THE NEW BEGINNING in OSAKA』を開催する。札幌2連戦はロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンと、鈴木軍の全面対抗戦がメインだった。今大会では新日本本隊&CHAOS連合とバレットクラブの全面対抗戦がメインとなっている。

 1.30仙台サンプラザ大会で、真壁刀義、矢野通とのトリオで、バレットクラブのタマ・トンガ、タンガ・ロア、石森太二からNEVER無差別級6人タッグ王座を奪取した田口隆祐。田口はこの試合で、オーマイ&ガーアンクルで石森からギブアップを奪っている。その勢いのまま今大会では、石森が保持しているIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦する。

 田口は4年ぶりの戴冠に向けて燃えているが、欠場中の高橋ヒロムが復帰を待つ石森も負けられない。田口の土俵に石森が上がる形で、SNSでは挑発合戦を展開。1.29後楽園ホール大会では、試合後の“銀バエマスク”に殺虫剤で襲撃するなど、王者の石森が仕掛けている印象が強いが、翌日に田口が石森から直接ギブアップを奪取した。久々に田口がジュニアのベルトを巻く姿を見たいが…。

 セミファイナルではオカダ・カズチカが、バッドラック・ファレとシングル対決。この2人は節々で対戦をしているが、ノンタイトルマッチではファレの方が強い印象がある。ファレからすれば“後から”入ってきた“後輩”のジェイ・ホワイトがバレットクラブのリーダーを務めている状況をどう思っているのか謎だ。

 ファレは初代リーダーのプリンス・デヴィット(フィン・ベイラー)から、歴代のリーダーを支え続けてきたが、かつての最強外国人ビックバン・ベイダーに匹敵するパワーを持つ。そろそろシングルプレーヤーとしても開花させたいところ。ここで完全に叩いておきたいというのが、バレットクラブの総意だろう。

 一方のオカダは、3月に開催される春の最強決定戦『ニュージャパンカップ2019』にベストな状態で臨むためにもファレを止めなければならない。ファレに勝って、メインの棚橋弘至にいい形でつなぐことができるのか注目される。

 メインでは、IWGPヘビー級王者の棚橋弘至がジェイ・ホワイトとの初防衛戦を行う。棚橋は1.4東京ドーム大会の試合後に挑戦表明され、1.5後楽園大会から試合後に必殺技ブレードランナーを食らい続け、オカダとの最強タッグで望んだ2日の北海きたえーる大会では新技、TTO(裏足4の字固め)で直接ギブアップを奪われた。

 ジェイはオカダ対策として、ハーフクラッチスープレックスを開発。大一番の前にフィニッシュ級の大技を次々に披露するなど、モンスター化が止まらない。今シリーズのポスターには、棚橋、オカダ、内藤とともに新日本の4トップの1人として、大きく掲載されている。

 対する棚橋は、データを見ると2月の防衛戦で過去2回防衛に失敗している。1度目は2012年のオカダ戦、2度目は2015年のAJスタイルズ戦である。会場はいずれも大阪府立体育会館で、棚橋にとって2月の大阪での防衛戦は“鬼門”と言っていいだろう。これを本人に伝えると「大丈夫です!」と力強く答えてくれたが、ジェイの勢いがなかなか止められないのも事実だ。

 ただ、棚橋は“持っている”男。今年は4月の両国国技館大会が開催されず、この試合に勝った場合、次の防衛戦の舞台はいつもと変わるかもしれない。『ニュージャパンカップ2019』の優勝者がIWGPヘビー級王座への挑戦を表明した場合、新日本とアメリカのROHが合同興行を開催する4.6ニューヨーク・マジソン・スクエア・ガーデン(MSG)『G1 SUPERCARD』のメインで防衛戦が行われることが濃厚だ。

 アメリカでの試合は、現地販売分のチケットがほぼ完売していると言われている。アメリカでも新日本のスター選手として「タナハシ」の知名度は高い。MSGでメインを張った日本人レスラーは、故・ジャイアント馬場さんと、キラー・カーンさん(引退)の2選手のみ。今世紀に入ってからは誰も成し遂げていない。

 棚橋はこういうチャンスがあると強さを発揮するだけに、ジェイの勢いを止めるだけではなく、新日本のプロレスをアメリカの殿堂で披露するためにも王座を防衛してもらいたい。ちなみに過去の王者時代に防衛回数が「0」だったことはない。体のキレや動きは落ちていない。1.4ドーム大会のケニー・オメガ戦とは違う意味で、新日本のプロレスを守る闘いを見せてくれるはずだ。

取材・文 / どら増田
写真 / 萩原孝弘

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