大谷に“移籍”浮上!エンゼルスがビミョ〜な駆け引きを展開中

大谷に“移籍”浮上!エンゼルスがビミョ〜な駆け引きを展開中

大谷翔平

 大谷翔平をめぐる本格的な駆け引きが、ついに始まった。

 ロサンゼルス・エンゼルスが本拠地のエンゼルス・スタジアム・オブ・アナハイムを所有するアナハイム市に対し、長期のリース契約を破棄、2020年までの暫定契約としたのは昨年10月だった。

 大谷の取材で現地入りした日本人メディアの一人がこう説明する。

 「球団とアナハイム市、同市議会議員たちとの駆け引きが『20年までの暫定契約』となった時点でスタートしました。球団の要望は、老朽化が激しいこの球場の早期の改修工事であり、その確約を求め、これに対し、アナハイム市側は改修工事の予算がないので理解してほしい、と」

 球団とアナハイム市側との議論は、その後しばらく進展ナシ。目下、球団はキャンプ中ではあるが、第2弾となる”剛速球”を行政側に投じた。

 アナハイム市から西へ約30キロ、同じカリフォルニア州のロングビーチ市がエンゼルスの新本拠地として立候補を表明したのだ(米国時間2月25日に報道)。ロングビーチ市はかなり積極的だという。

 「2028年、ロサンゼルスが夏季五輪の舞台となります。カリフォルニア州のいくつかの自治体に分かれて競技会場を設けるのですが、ロングビーチ市もそのひとつとなっています。その競技施設を新設する一環で新球場を建設したい、と」(前出・日本人メディアの一人)

 ロングビーチ市の地元紙であるロングビーチ・ポスト紙によれば、同市長が球団に招致する旨を伝えたそうだ。そうなると、アナハイム市はエンゼルス球団を喪失することになる。

 「エンゼルスが球場を所有するアナハイム市側に要求していたのは、球場の改修工事だと聞いていましたが、新球場の建設だったようです。現球場を壊して、そこに新しく造り直すのか、それとも、市内で別の場所を見つけるのか、どちらかにしても莫大な費用がかかります。エンゼルスには全米が注目する大谷がいるので、かなりの集客が見込めますが」(米国人ライター)

 改修工事ではなく、新球場建設という無理難題を最初から押しつけていたとなれば、話は違ってくる。ロングビーチ市はロサンゼルスが五輪開催地に立候補していたときから、競技場建設の準備に入っており、国からの助成金などを含め、資金的な準備を進めていた。

 ロサンゼルスの五輪招致だが、そもそもは2024年大会を目指していた。近年、五輪開催地が莫大な費用をかけるため、立候補する国、自治体が少なくなっており、IOCは2020年・東京五輪の次大会への立候補を目指していたパリ、ロサンゼルス双方に持ちかけ、24年大会と28年大会にそれぞれ振り分けている。五輪施設の関連で新球場を造るとなれば、準備期間も十分にあるので資金調達にも困らないだろう。

 「エンゼルスはこうしたロングビーチ市の動きを知っていたのではないか。そういうふうに勘繰る声も出ています」(前出・同)

 ロングビーチ市が積極的でエンゼルスが“強気な交渉”を続けることができるのは、二刀流・大谷という「金の卵を生むニワトリ」がいるからだ。

 大谷がようやく軽めの打撃練習を開始した。メスを入れた右肘に痛みを再発させないよう、球団も神経質になっている。その理由は、大谷の将来性への配慮だけではないようだ。(スポーツライター・飯山満)

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