「荒れる春場所」はもう古い?平成の30年間の結果から検証

「荒れる春場所」はもう古い?平成の30年間の結果から検証

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 現在開催中の大相撲春場所に関して、古くから盛んに用いられている言葉である「荒れる春場所」。相撲ファンの方々ならば、恐らく一度は耳にしたことがある言葉であろう。

 横綱・大関といった番付上位の力士が、下位の力士に敗れる波乱の結果が多いことから定着したとされるこの言葉。しかし、過去5年間の春場所はどの年も横綱・大関が優勝するなど、極めて順当な結果となっている。

「荒れる春場所」というイメージは、もはや古いイメージなのだろうか。そこで、本稿では平成の30年間の優勝力士を元に、「荒れる春場所」について以下に検証していきたい。

■平成21年〜平成30年
 横綱:8回(白鵬6回・稀勢の里1回・鶴竜1回)
 大関:1回(鶴竜1回)
 その他:0回

 前述した過去5年を含め、全ての年を横綱・大関が制しているこの年代。「荒れる春場所」と言えそうなのは、八百長問題の影響で中止となった平成23年の本場所ぐらいである。

■平成11年〜平成20年
 横綱:5回(朝青龍4回・武蔵丸1回)
 大関:4回(武蔵丸1回・魁皇1回・千代大海1回・白鵬1回)
その他:1回(平幕貴闘力1回)

東前頭14枚目の貴闘力が、「13勝2敗」で史上初の幕尻優勝を成し遂げた平成12年。この年に関しては間違いなく「荒れる春場所」といえるが、それ以外の年は前述した年代と同様に、順当な結果が続いている。

■平成元年〜平成10年
 横綱:8回(曙2回・貴乃花2回・北勝海2回・千代の富士1回・若乃花1回)
 大関:1回(小錦1回)
 その他:1回(小結若花田)

 平成初期の10年間も、名だたる横綱・大関が春場所に君臨。後の若乃花である小結若花田が「14勝1敗」で制した平成5年以外は、「荒れる春場所」ではなく、「順当な春場所」となっている。

以上の結果を合計した優勝力士の内訳は、横綱が21回、大関が6回、そしてその他が2回となっている。優勝力士だけをみれば、平成の時代において「荒れる春場所」は古いイメージと言えそうだ。

文 / 柴田雅人

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