大相撲九州場所を100倍楽しむ!「秋場所の優勝を意識したのは12日目から」玉鷲インタビュー
2022年11月13日 06時00分日刊大衆

画像はイメージです
混戦の秋場所、元大関・髙安との直接対決を制し、2度目の賜杯を抱いた玉鷲。37歳10か月での優勝は、旭天鵬(現・大島親方)の史上最年長記録を2か月更新する快挙だった。九州場所では三役に復帰、連覇も注目される玉鷲を直撃した。
※ ※
ーー2度目の優勝、おめでとうございます。優勝を意識されたのは、いつ頃からだったんでしょうか?
玉鷲(以下、玉) 12日目くらいからですが、力士って、ほぼ全員、初日に白星を上げると「おっ、今場所、優勝いけるぞ」って思っちゃう(笑)。自分もそうで、初日から6連勝したことは大きかったと思います。
7日目に若隆景関に負けましたが、それも逆によかった。「優勝とか勘違いするなよ」と、心も体もリラックスできて、再び、一から自分の相撲を取れるようになりました。
ーー5日目には、横綱・照ノ富士関から金星を獲得。直近5場所で照ノ富士関からは4個目の金星、「照ノ富士キラー」とも呼ばれていますよね。
玉 あの相撲は体がよく動いて、前に出ていく気持ちが全面に出ていたのがよかったですね。
照ノ富士関は昔から、いつも話しかけてくれて、仲はいいんです。だけど、土俵の上では真剣勝負。向こうも熱いし、こっちも熱くなる。もちろん横綱だから強いんですが、より気合いの入る相手ですね。
ーー気合いの入る相手は他にも?
玉 やはり、元横綱の白鵬関(宮城野親方)。よく張って挑発されました。自分は張られると、一瞬、カッとなって硬くなるんです。そこを白鵬横綱は、しっかり計算しているんですね。
初優勝した2019年初場所の白鵬横綱との一戦も、そう。あのときも張られましたが、「来たな。ここでカッとしたらダメだ! 落ち着け」と自分に言い聞かせ、勝利しました。
記事にコメントを書いてみませんか?