今年は巨人、五輪イヤーは阪神の算段も!? 原辰徳vs矢野燿大「長嶋茂雄と掛布雅之の代理戦争」

今年は巨人、五輪イヤーは阪神の算段も!? 原辰徳vs矢野燿大「長嶋茂雄と掛布雅之の代理戦争」

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 絶対王者・広島を打ち倒せるのは、やはりこの2チームをおいて他にはない。今年のセは古豪が引っ張る!

 セ・リーグのペナントレースは3月29日、広島-巨人(マツダスタジアム)などのカードで幕を開ける。巨人にとって、この球場は、昨季13連敗という屈辱を積み重ねた惨劇の地。一方の広島も、開幕3カード目にマツダスタジアムで阪神と3連戦を行う。「ズバリ、今季のセ・リーグの見どころは、ともに大型補強した巨人と阪神が、どこまで“常勝・広島カープ”を追い込み、V4を阻止できるかですね」(スポーツ紙デスク)

 巨人が4年も優勝から遠ざかり、阪神が17年ぶりの最下位に沈んだ昨シーズン。「このままだと、プロ野球の本当の醍醐味が失われる」という声がオールドファンはもちろんのこと、多くのプロ野球関係者からも漏れ始めた。そこで、絶対負けられないという宿命を背負って登場したのが巨人・原辰徳監督と阪神・矢野燿大監督。「巨人は原氏を3度目の監督に担ぎ出し、阪神は金本知憲氏を監督から引きずり下ろして矢野2軍監督を昇格させた。そうした思い切った交代劇に踏み切ったのも、すべては今季、背水の陣でペナントレースに挑むためです」(前同)

 その両チームは、東京ドームの開幕戦(4月2日〜4日)で相まみえる。「巨人は開幕から広島、阪神、横浜と続き、阪神はヤクルト、巨人、広島と当たる。開幕3カードの勝ち方と負け方によって、今季の展望があらかた見えてきます」(同)

 つまり、最初の“伝統の一戦”から天王山を迎えるというわけだ。1936年に日本でプロ野球が始まって、84年目を迎える今シーズン。「今年の伝統の一戦は、同じ千葉県出身の長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督と掛布雅之阪神オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザーの、代理戦争の様相も帯びています。もちろん、掛布は同じ千葉の先輩としてミスターを敬愛し、ミスターは後輩の掛布に現役時代からエールを送ってきた間柄。しかし、“勝負”となると話は別ですよ」(スポーツ紙ベテラン記者)

 巨人の長い歴史の中で、3度も監督についたのは原監督だけ。去年のオールスター戦の頃からミスターは、「今の巨人を立て直すのは原しかいない」と周囲に語っていたという。「ミスターの言葉はフロントを介して、グループのドンであるナベツネ(渡邉恒雄読売新聞グループ本社代表)と山口寿一オーナーに伝わっていました」(前同)

 当時、原氏は巨人軍特別顧問として球団に残っていたものの、少年野球教室や母校・東海大学などの野球アドバイザーを引き受けていた。本人いわく、「今は野球を楽しんで教えている」として、現場復帰など微塵も感じさせなかったという。「ところが、広島に13ゲームも離されている巨人を、見捨てることはできなかったんです」(同)

 ミスターの強い推薦で誕生した原新体制だが、これまでの巨人になかったシビアさが漂うという。「口では“のんびり”なんて言っていても、彼(原監督)には、数年でチームを立て直すなんていう悠長なことは許されない。ミスターのセリフじゃないが、“紳士になる必要はない。がむしゃらに勝ちにいく”こと。そのための非情な采配に徹するだろうね」(巨人OB)

 原監督の厳しい目は、新加入の助っ人、ビヤヌエバにも向けられ、「そろそろ結果を……とメディアを使わせてハッパをかけている」(巨人担当記者)という。中日時代、本塁打王に輝いたゲレーロに対しても同様だ。「年俸4億円といわれるゲレーロですが、打たなかったら2軍に落とす覚悟。巨人のスカウト陣は早くも、その代役となる外国人の調査に入っているといいます」(前同) つまり、高額ギャラの外国人でもためらいなく外すということだろう。

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