プロ野球セ・リーグ「頼れるスーパーサブ」極秘査定
2020年06月14日 06時00分 日刊大衆

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3月20日の予定から遅れること丸3か月。19日に、いよいよペナントレースが開幕する。
「当面は無観客試合となりますが、NPB関係者は、“全試合無観客になる可能性も考慮している”と言います。開催にこぎつけられただけでも、よしとしなければならないでしょう」(スポーツ紙デスク)
当然、異例ずくめのペナントとなる。各球団が最も警戒するのが、コロナ感染による主力選手の離脱だ。
「3月下旬に阪神の藤浪晋太郎らの感染が判明、球界に激震が走りました。6月に入っても、巨人の坂本勇人、大城卓三がPCR検査で“微陽性(過去に感染し、回復)”の反応が出ていますし、ヤクルトの村上宗隆のように、発熱で感染が疑われた例もあります」(前同)
いつ何時、選手が新型コロナに感染するか分からない状況がペナント中、ずっと続くということなのだ。
「感染が発覚すれば、チーム全体で検査をすることになる。感染していたら、復帰できるのは早くても2週間後。単なる風邪で発熱した場合でもチームから隔離され、検査を受けなければならない」(セ球団関係者)
主砲やエースは言うに及ばず。一人でも感染者を出せば、戦力ダウンは避けられなくなるのだ。
「こうした過酷な条件では、離脱した選手の穴を埋める“スーパーサブ”の存在が不可欠。良い控え選手を抱えるチームが、ペナントを戦い抜くことができるはずです」(前出のデスク)
そこで今回は、各チームのレギュラーメンバーと、控え戦力を分析し、コロナ禍でのペナントの行方をうらなってみたい。
まずはセ・リーグから。昨季5年ぶりにペナント優勝を果たした巨人は、「レギュラー組とそれ以外の選手の戦力差が大きいチーム」(巨人番記者)だと言う。
「坂本勇人、丸佳浩、岡本和真が並ぶ打線は強力。彼らに、もしものことがあったときの控え選手は、半分もホームランを打てないでしょうね」(前同)
ショートの坂本の代わりは、昨季、守備固めや代走要因として活躍した増田大輝。ただ、打力に乏しく、心もとないという。それよりも、2017年ドラフトで8位指名され、ショートを守れる湯浅大の成長が著しいようだ。
「大きいのも打てるし、湯浅はいいね。ベテランの亀井善行や中島宏之がレギュラーで頑張っているけど、うかうかしていられないかも。去年も活躍した若林晃弘や、1軍戦は未出場だけど松原聖弥も出てきたし。巨人は、若手が育ってきていますね」(巨人OBで野球評論家の黒江透修氏)
注目の若手では、湯浅の高校の後輩で“未来の4番”の呼び声も高い山下航汰はケガのため、シーズン中の復帰は難しそうだという。
いずれにせよ、原辰徳監督は主力が戦線離脱したら若手を日替わりで起用しながらしのいでいくしかないようだ。そんなチーム事情からか、ベテランの陽岱鋼もキーマンになりそうだ。
「内野も外野も守れて打撃も上々。他のチームならレギュラーでもおかしくない選手ですからね。巨人に限らず、今季は複数のポジションを守れる、ユーティリティプレーヤーの需要が増しそうです」(巨人番記者)