最後はビンセントでぶっちぎり、出雲初出場Vの東京国際大…箱根駅伝では「3位以内目指す」

最後はビンセントでぶっちぎり、出雲初出場Vの東京国際大…箱根駅伝では「3位以内目指す」

初優勝しゴールテープを切る、東京国際大アンカーのイエゴン・ビンセント=川崎公太撮影

 陸上・出雲全日本大学選抜駅伝(10日・出雲大社―出雲ドーム、6区間45・1キロ)――東京国際大が2時間12分10秒で初出場初優勝を飾った。3区で丹所健(3年)がトップに立つと、一度も首位を譲らず逃げ切った。2位に青学大、3位に東洋大が入り、2019年大会覇者の国学院大は4位。今年1月の箱根駅伝で総合優勝した駒大は5位だった。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止されていた。

■3区・丹所快走でつくった勝利への流れ

 東京国際大の大志田秀次監督が、アンカーのイエゴン・ビンセント(3年)までに「(先頭と)45秒以内に収めてくれれば」とにらんだ逆転劇の予想は、いい意味で裏切られた。6区を前に、2位に28秒差をつける会心のレースで、創部11年目での快挙を達成した。

 後ろにビンセントが控える安心感もあり、各選手の積極的な走りが光った。

 1区山谷昌也(3年)が区間3位、2区の佐藤榛紀(1年)が同4位で続き、先頭から4秒差の3位で走り出した3区の丹所は2キロ付近でトップを奪取。そのまま2位に29秒差をつける区間2位の快走で、優勝への流れを決定づけた。大志田監督は「正直、現実になるとは想像していなかった。出来すぎ。びっくりしている」と喜んだ。

 2011年の創部時は校内放送で部員を募集。4人で始動したチームは、中大やホンダでコーチを務めた大志田監督の下で力をつけていった。以前は外国人留学生の力に頼ることも多かったが、今大会は、東京五輪1万メートル代表のOB伊藤達彦(ホンダ)の背中を追って成長した丹所ら日本人選手が躍動。優勝はチーム全体の進化を証明した。

 11月の全日本大学駅伝、来年1月の箱根駅伝で「3位以内を目指す」と丹所。強豪校への歩みをさらに加速する。(西口大地)

■青学大猛追2位

 青学大が意地を見せた。4位でタスキを受け取った6区の横田俊吾がじわじわと追い上げ、残り1キロからのスパートで2位に食い込んだ。学生3大駅伝初出場ながらアンカーに抜てきされた3年生。「他大学の選手がいたから、何とかペースを上げることができた」と謙遜したが、原晋監督は「横田が駅伝で使えることがわかった。今後への手応えを感じる、うれしい準優勝です」とたたえた。

 総合成績〈1〉東京国際大(山谷、佐藤、丹所、白井、宗像、ビンセント)2時間12分10秒〈2〉青学大2時間14分07秒〈3〉東洋大2時間14分13秒〈4〉国学院大2時間14分17秒〈5〉駒大2時間14分53秒〈6〉早大2時間15分00秒〈7〉創価大2時間15分37秒〈8〉帝京大2時間16分24秒〈9〉東海大2時間16分53秒〈10〉順大2時間17分17秒

 区間成績▽1区(8キロ)近藤幸太郎(青学大)23分41秒▽2区(5・8キロ)木付琳(国学院大)16分16秒▽3区(8・5キロ)フィリップ・ムルワ(創価大)23分49秒▽4区(6・2キロ)石塚陽士(早大)18分40秒▽5区(6・4キロ)石田洸介(東洋大)18分55秒▽6区(10・2キロ)イエゴン・ビンセント(東京国際大)29分21秒

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