フレッシュオールスター中継が終わると各局の若手実況アナの携帯が一斉に鳴って……恒例の先輩との「長電話」

ショウアップナイター エピソード55
<エピソード36〜先輩アナウンサーのありがたいアドバイス〜>

〜今年2021年、放送開始から「55周年」のシーズンを迎えたニッポン放送「ショウアップナイター」。これを記念し、中継だけでは届けきれない取材情報や解説陣の“ここだけの話”など、「55」のエピソードを紹介していく連載企画〜

ショウアップナイター実況担当の清水久嗣アナウンサーが、自身が実況デビューした思い出の試合を振り返った。

プロ野球・フレッシュオールスター 全ウエスタン対全イースタン 7回表 2点適時打を放つ全イ・中田翔(日本ハム) =札幌ドーム  撮影日:2009年07月23日 写真提供:産経新聞社

プロ野球・フレッシュオールスター 全ウエスタン対全イースタン 7回表 2点適時打を放つ全イ・中田翔(日本ハム) =札幌ドーム  撮影日:2009年07月23日 写真提供:産経新聞社

今年2021年に55周年を迎えるニッポン放送ショウアップナイター。その実況担当であるニッポン放送の清水久嗣アナウンサーが、ショウアップナイターで実況デビューした2009年のフレッシュオールスター『各局フレッシュアナウンサーによるリレー実況』の思い出を語った

「いざ実況が始まるとフレッシュオールスター特有のテンポの速い直球勝負に、早打ちも重なってポンポン試合が進む展開。試合はイースタンに中田翔選手(当時日本ハム)や大田泰示選手(当時巨人)、浅村栄斗選手(当時西武)などが出ていましたが、選手や試合のことより、皆自分の実況に必死になっていました。

もちろん担当イニングによって実況の長さも差が出てしまうのは事実で、私が担当した7回は偶然にも中田選手のタイムリーなどが飛び出す幸運に恵まれたものの、8回を担当したRCC石田充アナウンサーはデビュー戦にも関わらず、表裏ともに三者凡退という実にあっさりとしたイニングになってしまって実に残念そう……これもフレッシュオールスター実況悲喜こもごもといったところでしょうか。ちなみに翌年の長崎で行われたフレッシュオールスターでは石田アナはいいシーンを実況していた……と記憶しています」

ニッポン放送 清水久嗣アナウンサー

ニッポン放送 清水久嗣アナウンサー

「そして中継終了後、荷物をまとめる隙すら与えず各アナウンサーの携帯電話が一斉に鳴り出します。そうです。実況を聞いた先輩方からの感想電話が一斉にかかってきたのです。『はい。……はい』『そうですね。すみません』あるアナウンサーは球場のコンコースで、あるアナウンサーはお客様が帰った後のスタンドの階段で、ひたすらお説教……いや、アドバイスに耳を傾けるという、それはそれは長い時間が過ぎて行きました。いま思えば選手もテンポも特殊な試合の1イニングの実況で何がわかるんだと思いますが(笑)。きっと今でも各アナウンサーの胸に響いている金言になっているのは間違いないはずです」

ラムしゃぶ ※イメージ

ラムしゃぶ ※イメージ

「球場を後にし、すすきのに移動。今度は『反省会』という名の飲み会でラムしゃぶに舌鼓を打ちながら、夜遅くまで年代の近いアナウンサー同士で『ここだけの』感想や愚痴をこぼし合いました。時が経って『夜のフレッシュオールスター』と言われるこの反省会は、フレッシュオールスターリレー実況後の恒例になっていきます。フレッシュオールスターからたくさんのスター選手が飛び立って行きましたが、たくさんのエース実況アナが通過点にしているのも事実。近年はラジオ実況アナウンサーの若手が少なくなっている現状こそありますが、こういう伝統はいつまでも続いていってほしいと心から思います」

ショウアップナイター エピソード55

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