車椅子テニスの部が新設!楽天オープン2019を新行市佳が取材

ニッポン放送アナウンサーの新行市佳が、注目選手や大会の取材などを通して、パラスポーツの魅力をあなたと一緒に発見するための連載企画「パラスポヒーロー列伝」。
今回は、車椅子テニスについて特集します。

パラリンピックのチケット一次抽選結果が出ましたが、皆さんいかがでしたか?
私は30枚上限まで申し込んだところ9枚当選!オリンピックチケットの時はカートに入れっぱなしでそもそも申し込みができておらず…今回は無事に申し込みもできて良かったです(苦笑)
ちなみに10月から始まったニッポン放送の新番組「ザ・フォーカス」(月~木・18時~)のパーソナリティ、報道部・森田耕次さんは「車椅子テニスが当たったよ!」と満面の笑顔でした。
今回はそんな車椅子テニスの話題です。

有明テニスの森公園 楽天カードアリーナ

日本で開催されるテニスの国際大会「楽天・ジャパン・オープン・テニス・チャンピオンシップス2019(楽天オープン)」が9月28日~10月6日にかけて行われました。今回から車椅子テニスの部が設けられ、日本のエース・国枝慎吾選手(大会時:世界ランキング2位)が出場しました。
試合は東京パラリンピックと同じ有明テニスの森公園内の楽天カードアリーナで行われ、決勝はスウェーデンのステファン・オルソン選手(世界ランキング6位)との戦いになりました。
朝から雨が降りしきり、2時間ほど遅れてのスタートでしたが、国枝選手は6−0、6−2のストレート勝ちで優勝。序盤から積極的にサーブ&ボレーを仕掛けて試合を展開していきました。

国枝慎吾選手

オルソン選手が決めきったかに見える球を拾い、巧みな車椅子捌きから繰り出される国枝選手の精度の高いショットには「お―!」と大歓声が沸きました。「まだまだここでラリー終わらないよ!」と思いながらプレーしていたといい、客席から驚きの声が聞こえてくる瞬間は嬉しかったそうです。

ステファン・オルソン選手

試合後のセレモニーでは、試合途中で車椅子のタイヤが故障し本来の力を出し切れなかったオルソン選手に「来年の東京パラリンピックでは100パーセントのパフォーマンスを披露してください!」とねぎらいの言葉をかけつつ、「もっともっとハイレベルな戦いになると思います。(東京パラリンピックでも)皆さんの応援をよろしくお願いします。」と満面の笑みで客席へ意気込みを語りました。

セレモニーの様子

セレモニーの後には国枝選手にサインを貰おうと大きな人だかりが!

国枝慎吾選手のサインを求めて集まる観客の皆さん

国枝選手は大会を振り返り「バックハンドは今年の夏から改造取り組んでいて、今の段階では70~80%くらいの仕上がりで、まずはそこをやること。とはいえ僕の一番の売りはフォアハンドで、最終的にフォアハンドで試合が決まってくると思うので、そこも磨いていかないといけない。サーブはバリエーションもだいぶ増えてきたので、相手に的を絞らせない配球が必要ですね。」と語りました。
今回の楽天オープンには世界王者ノバク・ジョコビッチ選手も出場して優勝し、話題になりましたが、大会前、ジョコビッチ選手はインスタグラムに国枝慎吾選手との2ショットをアップしました。ジョコビッチ選手は母国のセルビアで車椅子テニスを普及させたいと考えているそうで、国枝選手は「必要であればいつでも呼んでくれ!」と話をしたそうです。
そんな大盛りあがりだった楽天オープンの会場内には車椅子テニスの体験ブースもあり、私も実際に体験してみました!
昔テニスを習っていたのですが・・・テニスと車椅子テニスを比較してみて、まず難しく感じたのは上半身の力だけでボールを打つことです。他にもラケットを握ったまま車椅子操作を繰り返し、バックハンドも片手で打つなど、上半身の筋肉フル稼働でした。ほんの10分くらいの体験だったのに、腕も腹筋も筋肉痛になりました(苦笑)日本車いすテニス協会(JWTA)としても初の試みだったそうですが、体験してみて、改めて車椅子テニスの奥深さと面白さを実感しました。
10月26日からは「三菱 全日本テニス選手権94th」(https://www.jta-tennis.or.jp/tabid/433/Default.aspx)が有明テニスの森公園で開幕します。
27日には車椅子テニス上地結衣選手と大谷桃子選手、28日には国枝慎吾選手と眞田卓選手によるエキシビジョンマッチが行われ、11月2日にはテニス初心者を対象に車椅子テニス交流イベントが予定されています。
テニスも車椅子テニスの試合も一緒に楽しめる試みは今後も広がっていきそうです。

【新行市佳のパラスポヒーロー列伝 第25回】

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