女子車いすバスケットボール日本代表候補・小田島理恵〜「アスリート支援制度」で仕事とトレーニングを両立

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、女子車いすバスケットボール日本代表候補・小田島理恵が出演。日々の生活について語った。

ニッポン放送「あさナビ」

黒木)今週のゲストは女子車いすバスケットボール日本代表候補の小田島理恵さんです。パラリンピックに向けて猛練習中だと思いますが、日常生活とトレーニングのバランスはどうですか?

小田島)私はいま仕事もしていまして、リクルートグループの株式会社リクルートオフィスサポートという会社に勤めているのですが、そこでは「アスリート支援制度」という制度があります。平日の半分の2.5日出勤して、残りの半分の2.5日を練習・トレーニングとうまく両立して行くスケジュールを取っています。練習・トレーニングのときは体育館で競技の練習をしたり、ジムへ行ってウエイトトレーニングをして、日々を過ごしています。

黒木)上半身の筋トレですか?

小田島)そうです。ウエイトトレーニングは、マシンを使って上半身のトレーニングをしたり、競技の練習では競技用車いすに乗ってチェアスキルという細かい操作をしたり、コーンを置いてその隙間をぬって行く練習をしたりします。

黒木)車いすは手だけで操るのですか?

小田島)そうです。ブレーキもあるので、手の皮が剥けます。

黒木)俊敏に動かせるかどうか。ボールを人にパスしたり、相手チームにぶつかったり、いろいろな危険も伴っていますよね。怖いと思うことはありますか?

小田島)怖いと思うことはありませんが、競技用車いすごと転んで、肘や頭を打つことはあります。

黒木)親心としては、そちらの方が心配になりますね。

小田島)見ている側はハラハラしているかもしれませんが、意外と本人はけろっとしています。

黒木)チームワークはどういう練習をするのですか?

小田島)チーム練習のときに、1番と言ったらこの動きをやるなどの練習をします。

黒木)メンタル面はどうケアしていますか?

小田島)自分は特にしていません。日々がメンタル訓練です。厳しい練習に耐えることや、乗り越えることなどです。

黒木)食事も自分で管理しているのですか?

小田島)自分でつくっています。会社の日も、サラダと主菜、果物も用意して。

黒木)アスリートならではの食事管理がいろいろとありますよね。

小田島)意識はしています。料理は大分上達しました。

黒木)体が資本ですから、メンタル面においても、自己管理できなければいけないのでしょうね。オリンピック・パラリンピックに出る方は心構えが違いますね。練習はきついとは思いますが、きついときに乗り越えるためにはどうするのですか?

小田島)自分1人ではなく、団体競技ならではの仲間がたくさんいるので、その仲間と乗り越えます。周りにサポートしてくれる人たちもたくさんいるので、その人たちの支えが励みになっています。

2008年北京パラリンピック(車いすバスケットボール-Wikipediaより)

小田島理恵(おだじま・りえ)/車いすバスケットボール 日本代表強化選手

■1989年、4月1日生まれ。30歳。
■車いすバスケットボール女子日本代表候補・強化指定選手。
■リクルートオフィスサポート所属。ニックネームは「おだじ」。
■22歳のときに事故に遭い、脊髄損傷不全麻痺になり、右下肢と体幹の機能が低下。退院後、リハビリ目的で訪れた障害者スポーツセンターで行われていた車いすバスケットボール体験教室に参加したことを機に競技生活がスタート。
■2013年、東京を拠点とする女子チーム「GRACE」に加入。2016年から日本代表強化指定選手として国際試合にも出場。2019年のアジアオセアニアチャンピオンシップスでは3位に入賞した。
■現在も女子日本代表候補・強化指定選手として活躍し、東京パラリンピック出場を目指す。

【車いすバスケットボール】
■10分×4ピリオド制。ダブルドリブルは適用されない。
■コートの広さやボールの大きさ、ゴールの高さなどは健常者のバスケと基本的に同じ。
■選手は障害に応じて持ち点(1.0〜4.5、数字が小さいほど障害の程度は重い)が定められ、1チーム5人の持ち点が14.0点以下でなければならない。
■パラスポーツのなかでも花形スポーツと言われ、スピードと俊敏さ、そして激しさが伴うスポーツ。

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