竹田恒和氏の退任表明(一問一答)「バッハ会長とは昨日も一昨日も話した」

竹田恒和氏の退任表明(一問一答)「バッハ会長とは昨日も一昨日も話した」

理事会終了後、取材に応じる竹田恒和会長。6月の任期満了で退任を表明した=19日午後、東京都渋谷区(納冨康撮影)

 2020年東京五輪招致疑惑でフランス司法当局の捜査対象となっている日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)が19日、東京都内で開かれたJOC理事会に出席し、6月の任期満了で退任すると表明し、国際オリンピック委員会(IOC)委員を辞任することも明らかにした。

 主な一問一答は次の通り。

 まず竹田会長から、説明が行われた。

 「来年の東京大会を控えてこのように世間をお騒がせすることを大変心苦しく思っている。私はJOCの将来のことを思うと、次代を担う若いリーダーにJOCを託して、そして東京オリンピックを通じて日本の新しい時代を切り開いてもらうことがもっともふさわしいという思いに至った。この定年を迎える6月27日の評議員会をもって任期を終了し、退任することにしました。理事会でもご説明したところです」

 −−退任をする意向を固めたのはいつか

 「まあ、こういった退任を迎える、定年を迎える前でもあったので、このことは慎重に考えており、早い内に自分の中では決めていて、この日にお話することに決めていた。(IOCの)バッハ会長には何度も直接連絡しているし、昨日も一昨日も電話で話しています」

 −−IOC委員については

 「IOCにつきましても、今回辞任することといたしました。それはIOC委員は、IOCの憲章によるとNOCの理事になることが求められている。私は今回定年でJOCを退任するので、IOCもこれで退任するということを決めた」

 −−疑いをかけられていることについては

 「私はこれまでも申しましたように不正なことはしていない。潔白を証明するために今後も努力していきたいと思っている」

 −−フランス当局とはその後は

 「その後は接触ありません」

 −−1月に開いた記者会見で批判が集まったが

 「あのときは私から早くみなさんにお伝えするべきだと思い、記者会見の準備をした。多くのことを語り、質問にも答えるつもりでいたがいろいろな方の意見で、質疑に応じないということに決まりましたので、私としては不本意な形で終わって、みなさんに誤解をお招きしたことは大変残念だった」

 −−いまその判断については

 「現在もそうだが、フランスの調査中ですので、影響のあるようなことに関してはお答えすることはできない」

 −−質疑に応えなかったのは

 「ああいう形をとりざるえなかったということで誤解を招いたのは残念だった」

 −−五輪まで竹田体制という既定路線を、なぜこのタイミングで変えたのか

 「それはさっきもお話したように、定年を迎えるこの機にオリンピックを通じて若いリーダーに託して新しい時代を切り開いてもらおうというのがふさわしいとおもったからです」

 −−理事会ではどういった意見が出たのか

 「いろいろな意見が出た。理事会にも多くのマスメディアの方が出ていますので、ご報告をいただければ」

 −−名誉会長の提案もあったのか

 「これは私が決めることではない。みなさんがどう決められるのか」

 −−提案があれば受ける

 「そういうことは考えていない」

 −−これまで後進にゆずるという話しはなかった。突然では

 「これも私の中ではそういう思いは私の中ではありましたから、慎重に考え決めさせていただいた」

 −−早期辞任を求める声もあるが、任期満了までという判断は

 「世間をお騒がせすることは心苦しく思っているが、私は任期が終了するまで会長として職務を全うすることが私の責任だと思っている」

 −−辞意を固めたのはいつ

 「日付は覚えてないが、早い時期に決心をした」

 −−森喜朗会長の反応は

 「森さんは私の決断に関しては、良く理解いただいたと思う」

 −−組織委副会長で、アジア・オリンピック評議会(OCA)でも副会長だが

 「このことに関しては今後もよく検討して、みなさんと相談して決めていきたい」

 −−IOCはいつごろ辞任するのか

 「このように正式に表明しましたので、あとは手続き上の問題」

 −−退任を決断する一番の決め手は

 「やはり、あのー、いろいろなことがありますが、一番の決め手は大きな理由としては今後のJOCの将来を思った時に若いリーダーがこの来年迎える東京オリンピックで先頭にたって時代を変えていくことがこのオリンピックを最も成功させることだとおもったので決断しました」

 −−疑惑を払拭できない

 「払拭していくつもりだし、不正なことをしたと思っていません。潔白をしっかり証明していくことに全力を尽くしていきたい」

 −−残留しながらはできないのか

 「そういうことじゃない」

 −−疑惑を認めたと受けとられかねない

 「それはさきほどから申し上げたように、そういったことは申し上げてない。理由はこれからの次の新しい時代を切り開いて、このオリンピックの時に若いリーダーに決まれば一番と決断した」

 −−決断の時期は1月の会見前か後か

 「時期ははっきり覚えていません。いろいろ自分の中では考えをめぐらせていましたから」

 −−招致活動がグレーととらえられるから

 「そういうことではありません。定年を迎えるにあたって、オリンピックを成功させるためにも新しいリーダーにこのオリンピックを通じて新しい時代を切り開いてもらおうというのが最大の理由です」

 −−オリンピックを目指す若い人たちへのメッセージは

 「みなさんもご存じのようの招致が決定してから若い選手のモチベーションが上がって各競技で活躍されている。目標がはっきりして頑張ってるんだと思うが、自分の夢を最後まで持ち続けて後悔のないよう全力を尽くしてもらうことを期待している」

 −−説明責任は残る

 「私は先ほどから申し上げているように潔白を証明をするため努力していくが、いまはフランス当局の調査中ですからここで話せることは限界がある」

−−若いリーダーに譲るのとIOC委員をやめることが結びつかない

 「IOC憲章ではIOC委員はその国の理事になることが求められる。私は会長、理事を退任する訳ですから、また理事に戻ることは非常に認められないこと。ですからIOC委員も辞めることにした」

 −−会長を辞めてもIOC委員ならJOC理事として残れる

 「それは会長やめて理事で残るとは考えてなかった」

 −−後悔は

 「これは私の自分で決めた決断ですから後悔はありません」

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