内容充実の桐生、10秒01で東京五輪参加標準記録を突破

内容充実の桐生、10秒01で東京五輪参加標準記録を突破

男子100メートルで2位の桐生祥秀(左)。右は1位のジャスティン・ガトリン=19日、ヤンマースタジアム長居(恵守乾撮影)

 東京五輪が近づくにつれ、重圧が増すことを考えれば、早めに“第一関門”を突破できたことはプラスだろう。桐生は追い風1・7メートルの好条件の下、自己2番目の10秒01をマークし、東京五輪の参加標準記録をクリア。「(同記録の)10秒05を超えたのは良かった」と小さくうなずいた。

 レース内容に今季の充実ぶりが見てとれる。スタートで飛び出すタイミングがわずかに遅れても、焦ることなく得意の中盤でしっかり加速。先行するガトリンに50メートル付近で追いついた。

 そこから元世界王者と激しい競り合いに。最後は100分の1秒及ばず2位に終わり「世界で死闘をしてきた選手と、決勝に立っていない選手との差。悔しい」。だが、一方で「自分の走りができたことがタイム以上に価値がある」とも。これまでレース終盤に走りを崩すことが少なくなかったが、その悪い癖を克服しつつある。

 冬場に練習を積めたことが自信につながっている。「ベスト記録いけるなと思っていた。『ベストを出す』と独り言のように言いながらやっていた」というほどだ。

 11日にサニブラウンが9秒99を、この日は小池が日本歴代7位の10秒04を出すなど日本短距離の争いは激しさを増すばかり。桐生も「負けていられないという気持ちが大きい」と6月の日本選手権を見据えて燃えている。(宝田将志)

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