【ラグビーW杯】ファン急増「終わり寂しい」 日本代表活躍、成功を後押し

【ラグビーW杯】南アフリカ優勝で幕 東京五輪・パラリンピックに早くも期待する声

記事まとめ

  • ラグビーW杯は横浜の日産スタジアムで決勝戦が行われ、南アフリカの優勝で幕を閉じた
  • 「もう終わってしまうのかと思うと寂しい」と、ファンからは名残惜しむ声があがった
  • 「ラグビー強豪国で開かれたW杯と比べても遜色ない大会になったのでは」との分析も

【ラグビーW杯】ファン急増「終わり寂しい」 日本代表活躍、成功を後押し

【ラグビーW杯】ファン急増「終わり寂しい」 日本代表活躍、成功を後押し

優勝しエリスカップを掲げ喜ぶシヤ・コリシ(中央)ら南アフリカ代表=2日、横浜・日産スタジアム(松永渉平撮影)

 アジア初開催となったラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会は2日、1カ月半におよぶ戦いに幕を下ろした。史上初の8強入りを果たした日本代表の躍進は新たなファン層を開拓。ラグビーへの関心も高まった。来夏に迫る東京五輪・パラリンピックでも、開催国の活躍が大会成功の鍵を握るのは間違いない。

 横浜・日産スタジアムで2日行われたイングランド−南アフリカの決勝戦には、両チームのファンとともに多くの日本人ファンが集まった。「ルールや戦術も分かってきて、すっかりはまってしまった。もう終わってしまうのかと思うと寂しい」。開幕戦の日本−ロシアを観戦したのをきっかけにラグビーのとりこになったという相模原市の会社員、横島慎一さん(33)は名残惜しそうに話し、スタンドで声援を送った。

 「多分、最高のW杯を目にしている。すべてのレベルで際立った成功を収めている。日本開催という大胆な決定は正しかった」。10月31日に都内で開かれた国際統括団体、ワールドラグビー(WR)の総会で、ビル・ボーモント会長は今大会を高く評価した。

 チケットは座席数の約99%に相当する180万枚以上を販売し、ほとんどの試合がほぼ満員に。全国16カ所に設けられた大型ビジョンで試合観戦できる「ファンゾーン」には、決勝など3試合を残す段階ですでに史上最多の102万4千人が来場していた。

 盛り上がりの最大の要因は、1次リーグA組を首位通過した日本代表の躍進だ。ビデオリサーチの調べでは、テレビ中継の平均視聴率(関東地区)は初戦のロシア戦の18・3%から試合ごとに伸び、準々決勝の南アフリカ戦は41・6%と、今年放送の全番組で1位となった。

 決勝戦を前にした2日午前には東京都府中市で主将を務めたリーチ・マイケルやトライを量産した松島幸太朗ら代表5選手の報告会が実施され、子供たちから大歓声を浴びた。

 世界各地への競技普及を進めるWRのボーモント会長は「(将来的に)W杯が日本に戻ってくることに躊躇(ちゅうちょ)はない」と話し、日本協会も早速、W杯を再招致したい意向を伝えている。

 東京五輪で日本は「金メダル30個」を目標に掲げる。ラグビーW杯と同じく、大会の盛り上がりには開催国の活躍が不可欠だ。

 W杯では「文化的な交流」も脚光を集めた。多くのチームが試合後、日本式の「お辞儀」でスタンドに挨拶。五輪でもこうした交流が育まれることが期待される。

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