プロ野球“痛快”セ・リーグ劇場(2)阪神・矢野監督の熱血指導をOBが絶賛

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 一方、ここに来て急失速しているのが巨人である。開幕2戦目から6連勝を果たすなど当初は首位を快走していたが、猛烈な追い上げを見せた広島に頂点の座を明け渡すと、ついに5月は月間負け越し。スタートダッシュから一転して厳しい戦いを強いられている。

 そもそも今季は、東京ドームにホームアドバンテージがなくなりつつあり、勝敗数は13勝12敗のほぼ五分(6日5日時点、以下同)。本拠地とは思えない苦戦ぶりなのだ。

 その原因ともっぱらなのは、今季から東京ドームのマウンドが原辰徳監督(60)の強い意向を受けて改良され、メジャーリーグ仕様に近い硬質の土へと変更されたことだ。これが大半の投手陣の不評を買っているのである。巨人番記者が明かす。

「ある中堅投手が、『本音を言えば、とても投げにくい。今まで特に問題がなかったのに、急に変える意味がわからない』とこぼしていた。その投手によれば、多くの投手が『監督はホームの東京ドームで負けさせたいのか!』とブチ切れているそうです」

 チームの歯車もかみ合わない。悪いことは重なるもので、週刊アサヒ芸能スクープの飲酒トラブルを引き起こした問題児、澤村拓一(31)が原監督の一存で5月17日の中日戦から1軍復帰。

「コマ不足でセットアッパーを任されているとはいえ、飲酒トラブルについて本人から何の事情説明も謝罪もなく、チーム内で総スカンを食らっていますね」(巨人番記者)

 チームのムードはますますよろしくないようだ。

 そんな巨人を相手に、不名誉なポジションから抜け出したのが阪神だ。5月29日の巨人戦で延長12回の激闘の末にサヨナラ勝ちを果たし、昨年7月16日から引き分けを挟んで続いていた甲子園での巨人戦の連敗を「9」でストップした。翌30日の試合も快勝し、対巨人はここまで今季4連勝と波に乗っている。猛虎の面々はすっかり対Gにも自信を深めており、その原動力となっているのが矢野耀大監督(50)だ。

「本当に熱血漢。情熱あふれる指揮官ですよ」と絶賛する阪神OBが、とっておきのエピソードを明かす。

「ちょうど巨人に甲子園3タテを食らった翌々日、4月23日のことです。矢野監督がDeNA戦の試合前、選手たちに『ボロクソに書かれている自分たちの記事をくまなく読んでほしい。悔しいと感じたら、それを試合で力に変えていけばいいんだ!』と力説した。すると若い選手たちが中心となってこれに発奮し、『悪口を言ってるヤツらを見返してやろう』と強く団結したんです。ここから阪神ナインは『打倒・巨人』の意識が猛烈に高まり、息を吹き返しましたね」

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