真面目さが仇!?吉田輝星と菅野智之に「オールスター自滅」のリスク

吉田輝星

 フレッシュオールスターのスターティングメンバーが発表された。イースタンリーグ先発は吉田輝星(日ハム)、ウエスタンリーグの1番バッターは、小園海斗(広島)である。昨夏の甲子園大会では実現しなかった投打のスター候補の対決は楽しみな限りだが、“マジメ”すぎるところは考えものである。

「当初、吉田は辞退するとの見方もされていました。一軍2戦目での登板で敗戦投手になりましたが、間隔をあけて投げるローテーション制にまだ体が慣れていません」(スポーツ紙記者)

 しかもその後、腰の張りを訴え、一軍登録を外されている。治療に専念しても許されたはずだが、「選ばれたからには」の責任感が出場を後押ししたようだ。マジメさがアダになりそうなのは、吉田だけではない。

「深刻なのは、巨人の菅野智之ですよ」(同前)

 今季の菅野は絶不調だが、オールスターに監督推薦で選ばれた。7年連続7度目。この「連続」というところに“義務感”が出たようだ。腰痛で二軍調整、2回途中でのノックアウト、一転して完投してみせるなど、好不調は「投げてみなければ分からない」といった状態だ。

「菅野が球宴に選ばれた時点で、原辰徳監督は球宴明けのローテーション再編を余儀なくされました。菅野を球宴明け最初のヤクルト戦から外し、次節の広島戦にまわしました。広島はオールスター前に泥沼の連敗地獄にはまりましたが、球宴休みを挟んでチームを建て直してくるはず。菅野が反撃の餌食にされるとの見方もされています。球宴でラクに投げてくれるのなら、最初のヤクルト戦に投げさせることもできたのですが」(ベテラン記者)

 菅野の体力面に、原監督も苦心したようだ。球宴で体力を温存させる狡猾さを持ち合わせているのであれば、球宴明けのヤクルト3連戦に登板させることもできたはず。初戦こそ地方だが、2戦目以降は神宮球場だからだ。

 もっとも、その反対の見方もされていた。菅野は神宮球場が比較的苦手。そのため球宴で投げ、その休息をヤクルト3連戦中に取る。「その後、満を持してマツダスタジアムへ」という、原監督の配慮というのである。
 
 いずれにせよ、菅野は球宴明けに勝たなければ言い訳はできない。吉田も、フレッシュオールスター戦で好投するのはいいが、ペナントレース後半でそれ以上の成績を残さなければ、ファンは納得しない。
 
 真面目なピッチャーにとって、オールスターは良い面も悪い面もあるようだ。

(スポーツライター・飯山満)

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