トップ騎手「デムーロ」絶不調の裏事情(1)エージェントの変更が裏目に出た

テ?ムーロ

 JRA所属になってからは全国リーディングトップ5を外さず、昨年、一昨年は2位に。トップ騎手の地位を確立したミルコ・デムーロ(40)が今年はどういうわけか、絶不調にあえいでいる。原因を探ると、自業自得な裏事情が続々と─。

 6月に4勝、7月はわずか3勝、そして8月に入ってからも3勝(8月11日現在、以下同)。56勝で全国リーディング8位に甘んじ、連対率2割8分5厘はまだ立派な数字ながら、昨年の4割2分、その前の4割1分2厘と比べれば急降下と言っていい落ち込みである。

「以前から好不調の波が大きい騎手ですが、今回ばかりは深刻。このままでは年間100勝は厳しそうです」(専門紙トラックマン)

 いったい、デムーロに何があったのか。

「まず言えるのは、エージェントの変更が裏目に出たこと」

 と明かすのは、トレセン関係者である。

「4月上旬に、新たなエージェント・大谷博毅氏と契約しました。これで3人目です。デムーロは川田将雅やクリストフ・ルメールと同じエージェントに依頼していましたが、彼らにばかりいい馬がいくと不満をブチまけ、そのたびにケンカ別れ」

 現エージェントに変更前は34勝で、リーディング4位。それから4カ月以上が経過し、22勝しか積み上げられていない。

 皮肉なことに、今年からデムーロの元エージェント・豊沢信夫氏を担当にした武豊は、68勝でリーディング5位。4年ぶりに年間100勝を達成できそうな勢いだ。先のトラックマンが言うには、

「デムーロに回ってくる馬の質が落ちている。特にノーザン系のクラブ馬(サンデー、シルク、キャロット)への騎乗が激減したのが響いていますね。新馬戦から乗っていたサートゥルナーリアを皐月賞で降ろされ、ルメールに取って代わられた。以降、目に見えて(ノーザン系馬騎乗が)減ってきています。6月は新馬戦のアージオン1頭、7月もヘブンリーデイズ、ベルジュルネ、グリッサードの3頭ぐらい。昨年の馬主リーディング1位から3位までのクラブから見捨てられているようでは、今後も勝ち星を伸ばすのは難しい」

 デムーロとノーザンといえば、8月12日、ノーザンホースパークで行われた開園30周年イベント「ノーザンホースフェスティバル with JRAジョッキーズ」に顔を出していないことが、競馬ファンの間で話題になった。ルメール、戸崎圭太、福永祐一といったリーディング上位騎手が駆けつけていたが、

「いてもいいはずのデムーロはいない。声がかからなかったんでしょうか。この一件でも、ノーザンとしっくりいっていないのがわかるような気がします」(馬産地関係者)

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