天才テリー伊藤対談「清宮克幸」(1)アイルランド戦に勝てば快挙ですよ

テリー伊藤清宮克幸

清宮克幸(きよみや・かつゆき)1967年、大阪府生まれ。高校からラグビーを始め、3年時に全国大会出場。高校日本代表に選出される。86年、早稲田大学入学。1年時からレギュラーになり、4年時には主将として大学選手権優勝に導く。卒業後はサントリーのラグビー部に入部し、主将を務めるなど中心選手として活躍。2001年の引退後は、早稲田大学ラグビー蹴球部、サントリーラグビー部、ヤマハ発動機ジュビロの監督を歴任。サントリーを初のトップリーグチャンピオンへと導くなど、指導者としても活躍した。今年6月、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会の副会長に就任。現在は、日本ラグビーのプロ化に向け、多忙な毎日を過ごす。

 早大〜サントリーのラグビー部主将として活躍後、監督、そして日本ラグビー協会副会長として日本ラグビー界を牽引する清宮克幸氏。ついに開幕したラグビーワールドカップ日本大会の予想からプロリーグ構想、野球界で活躍する息子たちの近況までを、天才テリーが聞き出した!(収録は開幕前)

テリー いよいよ「ラグビーワールドカップ2019日本大会」が開幕です。

清宮 日本ではラグビーをやる人、見る人が少なくなっていますから、ここで大きく盛り上げていきたいですね。もっとも、僕はスタンドで座っているだけですけど(笑)。テリーさん、ラグビーはどのくらいご覧になるんですか。

テリー 大学ラグビーはよく見るので、今回のワールドカップは気になっているんですよ。

清宮 そういえば、以前も(2人の母校の)早実の決勝戦に来ていただきましたね。

テリー ええ、今回日本はプールAで、アイルランド、スコットランド、ロシア、サモアとぶつかります。まず20日、開幕早々にロシア戦がありますが‥‥。

清宮 やっぱり初戦って本来の力が出ないものですから、点差が開かずに試合が進むと、後半までもつれる可能性はあります。ただ、実力的には勝たなきゃいけませんよね。

テリー ここで勝てば、精神的にも余裕ができるでしょうしね。ところで、初戦はもちろんですが、日本での開催も選手のプレッシャーになったりしますか。

清宮 今の選手たちはあまり感じないと思いますけどね。むしろ、ふだんの力を出すなら、慣れたところにいるほうが絶対プラスです。

テリー 地の利があるということですか。問題は続くアイルランド戦、スコットランド戦ですね。

清宮 そうですね。どちらも日本より格上ですが、ここで最低でも1勝しておかないと決勝トーナメント進出が厳しくなります。

テリー 日本の世界ランキングは10位。アイルランドが2位、スコットランドは7位です(9月5日現在)。

清宮 28日のアイルランド戦は静岡のエコパスタジアムで開催されるので、もし勝てば「エコパスタジアムの奇跡」‥‥なんて言ったら怒られるかもしれませんが(笑)、そんなフレーズができるぐらいの快挙になるでしょうね。

テリー 逆に言えば、そのぐらいの強敵だと。

清宮 はい。しかもアイルランドは、エコパスタジアムのある袋井市と交流があり、来年のオリンピックのアイルランド代表は袋井市でキャンプを張るんです。だからアイルランドの選手は袋井市に自分たちのホームみたいな雰囲気を持っていますし、地元にも彼らを応援する人が多いと思いますよ。かくいう僕も、「アイルランドを盛り上げよう」みたいなイベントに呼ばれて、しゃべったりしましたしね。

テリー 敵に塩を送っているじゃないですか(笑)。でも、そういう関係もステキですよね。

清宮 だからこそ、この一戦を日本大会の象徴になるようなベストゲームにしてほしいですね。ここで日本が勝てば、世界を驚かせるニュースになりますよ。

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