“オファーゼロ“の本田圭佑にフィテッセが救いの手を差し伸べたワケ

本田圭佑

 元日本代表MF本田圭佑が10月30日、自身のツイッターアカウントを更新し、オランダのフィテッセのトレーニングに参加することを発表している。

 2018-2019シーズンにオーストラリアのメルボルン・ビクトリーを退団して以降、いずれのクラブからもオファーが届かず、未所属の状態が続いていた本田。約86万人ものフォロワーを抱えるツイッターでは、イングランドの強豪マンチェスター・ユナイテッドやイタリアのミランに対して“逆オファー“を持ちかけるツイートを発信するなど、その必死な“就活ぶり“が話題を呼んでいたが、ようやく新クラブとの契約に向け前進することができた。

 本田は同日に「フィテッセのトレーニングに参加します。ありがとうフィテッセ」と綴り、「トライアウトを受けた12年前と同じ感覚だ」と新たな挑戦に向けて高揚している心情を表現すると、3500を超える“いいね!“や多くの応援メッセージが届き、東京五輪のオーバーエイジ枠を狙う本田の背中を押している。

「トレーニングへの参加は“正式契約“の一歩手前といった位置付けに当たり、“内々定“という感じでしょうか。もちろんトライアウトで戦力としてカウントできないと判断されれば、契約はお流れになりますが、どこからもお声が掛からなかった本田へフィテッセが救いの手を差し伸べた理由は、現在同クラブを指揮するレオニド・スルツキーの存在です。ロシアサッカー界で最も偉大とされ、同国代表監督を務めた経験もあるスルツキーは何を隠そうCSKAモスクワで本田をワールドクラスに育て上げた恩師。2014年にミランが本田との契約を熱望した際には最後まで本田をロシアへ留めようと躍起になるほど、その絆は太い。また、スルツキーが指揮するフィテッセは今季のオランダリーグで4位と大躍進中ですが、若手主体のメンバー構成となっており、自身もよく知る33歳の本田の経験値を加えて、より成熟したチームに仕上げたいと考えているのでしょう。余程のことがない限り、本田はフィテッセとの正式契約を勝ち取ることになりますよ」(スポーツライター)

 所属先を探し続けていた本田にとっても、チームに勝者のメンタリティーを植え付けたい恩師スルツキーにとっても、まさに“ウィンウィン“な再会となりそうだ。
 
(木村慎吾)

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