プロ野球「これでいいのか」朝までナマ改革論(3)外国人枠の拡大について

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「セ・パ交流戦」も今季で15年目を迎えた。各リーグの順位変動に大きく影響を及ぼすため、シーズンにおいて重要な位置づけとなっているが、小笠原道大氏はこう話す。

「シーズン中に別リーグの球団と対戦することで、日本シリーズにおける対戦から新鮮味が失われている側面があるというのであれば、改善を検討してもいいとは思います」

 日本シリーズ、オールスター戦開催の意義という観点から、江本孟紀氏はより手厳しい。

「やるんだったら、各1試合ずつぐらいでいいのではないでしょうか」

 プロ野球改革において、今シーズン一定の成果を上げたのが、際どいプレーを検証する「リクエスト制度」だ。だが、野口寿浩氏はさらなる改善の余地を指摘する。

「メジャーの『チャレンジ』を踏襲する形で導入されていますが、その運用のされ方は日米で大きく異なります。日本ではリクエストのたびに、球審たちが球場内で映像を確認して審議します。対してメジャーの場合は、球場ではなく、ニューヨークにあるオペレーションセンターという全球場の映像が集まる施設で第三者が審議するんです」

 日本とは条件が異なるため、メジャーを全て模倣することは難しい。せめて疑惑を生まない形で審議すべきだ、と野口氏は続ける。

「例えば、一塁上でのバッターランナーのアウト判定時にリクエストを求められるケースが多いですが、その際に、当事者の塁審も審議に交ざります。仮に当事者の塁審が年長者だった場合、映像で明らかに誤審だとしても、覆らないケースが今季も往々にしてありました。公平性を保つためにも、当事者を除いた人員での検証を徹底してもらいたい」

 さて、プロ野球改革として新たな議題に上がっているのが、10月27日に放送された「追跡LIVE!SPORTSウォッチャー」(テレビ東京)で落合博満氏が提言した「外国人枠」の拡大についてである。それに対して、江本氏はむしろ減らすべきだと主張する。

「メジャーと違って日本のプロ野球での外国人選手はあくまで助っ人扱いです。日本人中心のチームの中に1人2人のバランスでないと、ファンはソッポを向きますよ。多国籍軍のラグビー日本代表を引き合いに出されることがありますが、年に数試合しかない国際大会と年間143試合のプロ野球をごっちゃにしてはいけません」

 さらなる外国人枠拡大の不利益について、江本氏は続ける。

「去年のドラフトを騒がせた根尾昂(19)=中日=や藤原恭大(19)=ロッテ=をはじめとするミレニアル世代でさえ、今年1軍に出ていた選手は数人ですよね。広島の小園海斗(19)が後半に出てきたぐらいです。それだけ1軍で活躍するハードルは高い。出場機会もそうですが、資金的にも外国人選手の獲得には大きなコストがかさみます。むしろ、外国人枠をなくして2軍や3軍の施設を充実させているソフトバンクのように、選手育成に向けた投資にもっとお金をかけるべきです。巨人との戦力差はDHではなく、育成力の差ですよ」

 まず、制度改革として議論するべきは育成のシステムか、それとも金の使いみちか─。いずれにしてもDH制を優先して議論するのはあまりにも短絡的なのかもしれない。

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