原巨人「FA交渉全敗」の全内幕(3)マネーゲームでも勝てない

原辰徳

 巨人は十八番であったはずのマネーゲームにも敗れた格好だ。

「今や金満補強は巨人ではなく、楽天のお家芸です。石井GMはFA宣言したCランク選手のソフトバンク・福田秀平(30)に4年総額10億円という破格の条件を提示したとの報道を否定していましたが、インセンティブを含めれば、それに近い条件だったといいます。他球団の条件を調査して後出しで相場破壊の額を出してくる楽天は脅威です。大地は巨人について『気持ちが伝わってこなかった』と口にしていた。ロッテでポジションをタライ回しにされた鈴木にとって、銀次、浅村、ウィーラー、茂木と内野手がレギュラー化している楽天より巨人のほうがよほど居心地がよさそうなものですが、『気持ち=金』で楽天を選んだのでしょう」(スポーツ紙デスク)

 あるベテラン選手が「誠意は言葉ではなく金額」と言い放っていたが、かつての金満球団でも、青天井に金が湧いてくるIT企業には惨敗なのである。

 さらには、美馬獲得に成功したロッテにまで出し抜かれた。

「ロッテは今季の補強に積極的で、巨人と遜色ないばかりか、上回る金額面での条件提示をしたと言われます。もはや巨人は金の力でも他球団を制することができなくなった」(ロッテ球団関係者)

 巨人とロッテの両者が、3年総額5億円+出来高払いの同条件を提示していたと報じられていたが、ロッテが公表されている金額以上の好条件を提示していた可能性もある。

 いずれにしても、巨人の今オフのFA補強は、大塚淳弘球団副代表が「打ち止め」を宣言。11月20日に、ワールドシリーズを制覇したナショナルズの外野手パーラ(32)との契約合意を発表したが、今後は外国人選手中心の補強を目指す方針のようだ。

「チーム防御率3.77の投手陣は、優勝チームとしては物足りない数字で、まだ先発・中継ぎ含めてメスを入れる必要があります。今季苦しめられた中日のロドリゲス(28)あたりは確保したいところですが、日本の球団以上に大リーグとの争奪戦になりそうです。そして、ロッテ退団が決まったボルシンガー(31)の調査にまで乗り出した。今季はコンディション不良で成績が残せませんでしたが、昨季13勝2敗でパ・リーグ最高勝率を獲得した先発右腕はノドから手が出るほど欲しいでしょう」(球界関係者)

 結局、頼みの外国人補強も他球団からの強奪のようだが、内部の足の引っ張り合いで破談にならないことを願うばかりだ。

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