オープン戦最下位の原巨人をますます悩ませる不安だらけの外国人選手の起用法

原辰徳

 オープン戦最終ゲームも敗北し、最下位が決定した巨人。原監督は「だからどうした!?」と、記者団に聞き返すなど強気な姿勢を崩していなかったが、2019年から過去10年を振り返っても、オープン戦最下位のチームがペナントレースを制したことは一度もない。
 
 そんなチーム状況のなか、外国人選手の一軍登録争いに異変が起きているという。

「今季の巨人は、投手4人、野手2人(支配下登録のみ)の助っ人で臨みますが、どうやらリーダー的存在はデラロサということになっているようです。モタのほうが巨人在籍期間は長いのですが、育成出身ということで一歩引いている様子で、デラロサがキャンプ、オープン戦中、外国人選手を引き連れて食事に出かけ、そこで日本のストライクゾーンやチームのことを色々と説明していましたね」(スポーツ紙記者)
 
 確かにデラロサは昨季、クローザー不在の穴を埋め終盤戦でもたつくチームを救った功労者ではある。ただ、数字的にはたった26試合に登板しただけで“リーダー”と呼ぶには心もとない実績。

「こうした状態も、巨人の厳しいチーム事情を表す一つと言えるでしょう。左肘の故障で出遅れていたメルセデスが投球練習を再開させましたが、実戦登板する前から先発ローテーションの一角に加えなければならないという厳しい台所事情。菅野に継ぐ先発2番手として期待されているサンチェスも、3月21日の練習試合でようやく3回無失点に抑えたものの、オープン戦ではピリッとせず危なっかしいことこの上ありませんからね」(スポーツ紙記者)
 
 外国人選手の一軍当確は、現時点で“リーダー”のデラロサ、好投を続けている新加入のビエイラ、メジャーでの実績を持つ外野手のパーラで、これら3人は落とすことができない。

「残り1枠をサンチェスとメルセデスを入れ換えながら使い、登板間隔でサンチェス、メルセデスの両方が投げられない日は、野手のモタにチャンスを与えていくという形になりそうです。そんな状態ですから、もちろん緊急措置として外国人投手を獲りに行くという見方もありますよ」(球界関係者)
 
 首脳陣は、不安を覆す外国人選手が一人でも出てくることを願っているに違いない。

(スポーツライター・飯山満氏)

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