菅野智之の移籍に影響も!? 大物代理人がMLB「162試合消化」にこだわる理由

菅野智之

 これまで多くのスポーツ選手の大型契約をまとめた実績から「大物代理人」と知られるスコット・ボラス氏が、新たなペナントレース開催案を公開した。これまでも、アリゾナ州など3州に30球団を集結させる案、12月まで公式戦を行う案などいくつか提案してきたが、同氏が一貫して主張しているのは「162試合の全日程」を消化させることだ。

「3月末時点で、MLB機構と同選手会はひとつの取り決めを交わしています。ペナントレースを開催することができても試合数が削減されれば、年俸は実際に行われた試合数の割合分しか支払われない、というものです。通常、代理人は契約した選手の年俸の5%をもらえます。選手の年俸が減れば代理人の実入りは少なくなります。ボラス氏が全試合の開催にこだわる理由はこのあたりにあるのかもしれません。しかし、ペナントレースが開催されても無観客試合では、たとえ試合数に応じた年俸だとしても支払いは厳しい。MLB機構は、さらなる減額を求めています」(米国人ライター)

 3月の合意時点では無観客試合は想定していなかったという。選手会側は厳しい局面にあることに理解を示しているものの、たとえ再交渉のテーブルに着いたとしても、折れる気はないようで、交渉は難航しそうだ。

「経営が厳しくなれば今オフ、メジャーリーグに挑戦するであろう日本人選手の契約にも影響します。移籍金を惜しんで、今オフは日本人との交渉を見送ることになるかもしれませんし、大都市に本拠地を置く一部の球団しか獲得交渉に臨めないでしょう」(特派記者)

 巨人・菅野智之、日本ハム・有原航平、同・西川遥輝、DeNA・山崎康晃、千葉ロッテ・石川歩、ソフトバンク・千賀滉大……。メジャー挑戦が噂される選手たちはボラス氏の162試合開催論がどうなるのか、気になって仕方ないだろう。

(スポーツライター・飯山満)

※山崎康晃の「崎」は正しくは「立さき」

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