新世紀世代“女ウッズ”笹生優花の大躍進と“ジャンボ軍団”姉弟子との確執

笹生優花

 女子ゴルフ界に新しい風が吹き始めた。コロナの影響により4カ月遅れで開幕した国内ツアーで、01年生まれの「新世紀世代」笹生優花(写真・19)がルーキーらしからぬ大躍進を見せている。スポーツ紙記者が解説する。

「6月の『アース・モンダミンカップ』で同世代の西郷真央(18)とともに5位タイの好成績でプロデビュー戦を終えると、続く8月の『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』の最終日には、1イーグル、7バーディーでコースレコードに並ぶ63をマークし、初優勝を飾りました。赤いシャツに黒いズボンでプレーする姿に加え、ゴルフセンスや圧倒的な飛距離が武器ということから『女ウッズ』と周囲を驚かせています」

 デビュー3戦目となった「ニトリレディスゴルフトーナメント」も、悪天候をものともせず「黄金世代」の小祝さくら(22)との一騎打ちを制して連続Vを達成。ゴルフジャーナリストの宮崎紘一氏も絶賛する。

「身体能力が他の選手と比べて、群を抜いて高い。ドライバーの平均飛距離が230ヤード前後の日本女子ゴルフ界において、弾道の高いドライバーショットで280ヤードを打てるパワーは破格です。そして、距離に応じて絶妙に調整するアイアンの器用さと、ミスを引きずらない前向きなメンタルを持ち合わせている。世界でも通用する大型新人ですよ」

 第4戦は惜しくも29位、第5戦「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」では13位に終わったが、底知れぬポテンシャルを秘めた「女ウッズ」のルーツは、海外にあった。

「日本人の父とフィリピン人の母を持つハーフで、小学校3年生からフィリピンでゴルフ漬けの生活。足腰とフットワークを重視する父の指導は、両足首におもりをつけた状態での走り込みやボクシング、野球のゴロを捕る練習など、ユニークなものでした。高校時代にはおもりの負荷は片足2.5キロの計5キロまでに増加。その鍛え上げられた足腰を武器に、18年の『アジア競技大会』では個人、団体ともに金メダルに輝き、19年『オーガスタナショナル女子アマチュア』で3位に入るなど、アマチュアの世界大会で結果を残してきました」(ゴルフ誌編集者)

 19年11月、日本のプロツアーに参加するためプロテストを受験して一発通過。その後、尾崎将司率いる「ジャンボ軍団」に入門し、北千葉の練習場に通い詰めているのだが、世代の違いもあって、そもそも笹生は、ジャンボのことをよく知らなかったという。

「ちゃんと知ったのは、初めてジャンボ邸に行った時だと公言しています。そんなこともあってか、軍団の先輩たちからは調子に乗りすぎ、と言わんばかりの幕もありました。姉弟子原英莉花(21)が笹生について取材を受けた際、クラブを使わせてほしいと笹生みずからジャンボに願い出ておきながら、自分に合わなかったという理由で返却したエピソードを披露。原は『私にはできません』と、ほほえみながら話していましたが、師匠に心酔する原からすれば、内心、穏やかじゃなかったのでは。記者の間では、愛弟子の地位を脅かそうとする師匠と後輩の距離感に牽制を入れたのでは、ともっぱらです」(スポーツ紙記者)

 快進撃を支えるのはルーキーらしからぬ強心臓!?

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