石井一久“全権監督”に就任!崖っぷちシーズンを支える“影の参謀”とは?

石井一久

 東北楽天ゴールデンイーグルスの石井一久ゼネラルマネージャー(以下=GM)が、来季の一軍監督を兼務することになったのは既報通り。チーム編成権を持つGMが采配を振るうということは、勝敗の全責任を負うことになる。「不退転の決意」とも取れるが、三木谷浩史オーナーの影響力も増しそうだ。

「今だから言えますが、大久保博元監督の時代、一軍スタッフがスタメンを決めた後、オーナーにメールやファックスで知らせていました。選手に発表する前にです。オーナーの意見でスタメンが入れ替わることもありました」(球界関係者)

 三木谷オーナーは石井GMを全面的に信頼している。大久保氏の監督昇格はオーナーの強い要望があって実現されただけに、今回の石井全権監督の誕生によって、現場関与は避けられないようだ。

「三木谷オーナーはキャンプを激励訪問する際、食事会を開くなどし、選手と直接コミュニケーションを取ってきました。一軍を指揮していた三木肇監督をまた二軍監督に戻しました。端から見れば、降格人事です。それがイヤなら辞めればいいわけで、あえて引き受けたということは、本人も納得したんでしょう。楽天はこれまでの野球界の常識、既成概念の通用しない組織なんだと思うしかない」(前出・球界関係者)

 その既成概念の通じない人事を押し進めたのが、石井監督兼ゼネラルマネージャーだ。

 2019年、平石洋介前監督(現ソフトバンクコーチ)は最下位から3位にチームを押し上げたが、続投とはならなかった。今季は中盤戦まで首位争いを繰り広げていたが、最終的には借金2で4位。21年、石井全権監督がコケた場合、楽天はまたゼロからチームを作り直さなければならないだろう。

「ゲーム戦略を立てるのは、真喜志康永ヘッドコーチでしょう。今季、実質ヘッド格だった野村克則コーチが真喜志コーチと入れ替わる形で育成担当となりました。19年シーズン、チームをAクラスに浮上させた『影の参謀』と位置づけられていたのが、真喜志コーチです」(地元メディア)

 真喜志コーチは梨田、平石時代を支えた功労者で、選手の内情にも詳しい。石井全権監督が全ての責任を取る決断ができたのは、この真喜志コーチの協力を仰げたからではないだろうか。

 いずれにしても、結果を残せなければクビが濃厚の石井監督にとっては崖っぷちの就任劇となったようだ。


(スポーツライター・飯山満)

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