青山昇太(法政大学)の用具紹介|俺の卓球ギア#32

写真:青山昇太(法政大学)の卓球ギア/提供:青山昇太

卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。

第32回となる今回は、野田学園高校から法政大学に進学し、エースとして戦い続ける男・青山昇太の卓球ギアを紹介する。

青山昇太の卓球ギア

戦型
 右シェーク裏裏
ラケット
 張継科 ALC(ST・バタフライ)
ラバー
 フォア:ディグニクス05(トクアツ・バタフライ)
 バック:ディグニクス05(トクアツ・バタフライ)
ユニフォーム
 法政大学のユニフォーム
こだわりのもの
 ニーチェ「ツァラトゥストラ」
※ギアは2019年8月時点のもの

ラリーズ編集部のコメント

青山は非常に興味深い選手である。これから青山のさまざまなこだわりについて紹介するが、ぜひ用具以外のこだわりについてもしっかりと読んでいただきたい。

高校時代は全日本選手権ジュニアの部で3位、2015年のインターハイでは、野田学園のエースとして王者・青森山田高校が最も警戒した選手の一人である。

大学進学後も、関東学生選手権ベスト8関東学生リーグ1部優秀選手賞受賞など、関東学生リーグ1部を代表する選手として奮闘している。

用具のこだわりについて、「大多数の人とは異なった考え方をしている」と最初に語ってくれた青山。

「少し前までは、“自分の理想とするプレーに用具で近づける”ために、自分の球を重くしたいと思ったら重いラケットを使用するなど、自分主体の用具選びをしていました。しかし現在の私は、“用具の理想とするプレーに自分が近づける”用具主体を指針としています。使用する用具の良いところを引き出すようなプレースタイルに自分が変化していくということです。

プラスチックボールになってから、メーカーによって球の打球感が異なったり、新しいラバーが次々と作られたりと、悪く言えば用具に振り回されているというのが現状です。用具主体の考え方をする事で、『球が』『ラバーが』などの逃げ道を作らないことが出来ると考えました」。

青山昇太(法政大学)
写真:青山昇太(法政大学)/提供:青山昇太

青山の使用用具は、張継科 ALC(ST)にフォア:ディグニクス05(トクアツ)、バック:ディグニクス05(トクアツ)。

「私は現在両面にディグニクス05を使用しているのですが、以前使用していたテナジー05と比較して、球のスピードが非常に速くなりました。しかしその分球持ちが悪く、弧線を描かない直線的な球になってしまい、調整が難しいです。メリット・デメリットが明確になった所で、私は擬人法と呼ばれる物を人に見立てて表現する方法を使用し、ディグニクス05が人だったらどんなプレイヤーなのだろうかと考えました。

私が考えるディグニクス05さんは、中陣から鋭い両ハンドで、積極的に点を取りにいくようなプレイヤーです。そのため、私はテナジー05からディグニクス05に変更すると同時に、台から少し距離を取るプレイヤーになる事を意識して、日々練習に取り組んでいます」。

用具主体のこだわり、擬人法を用いたプレースタイルはおそらく唯一無二の考えだろう。

読書が好きだという青山。こだわりの愛用品として、愛読書であるニーチェの「ツァラトゥストラ」をあげた。

“人間とは、動物と超人の間にかけられた一本の綱であり、超克すべき存在である”という考えが非常に好きで、これを読んで練習のモチベーションを高めているそうだ。

青山昇太(法政大学)
写真:青山昇太(法政大学)/提供:青山昇太

今後の目標について、賛否両論があると思うが、と前置きをした上で次のよう語ってくれた。

「私は勝てればなにをしても良いという考え方には賛成できません。私にとって卓球は、武道のようなものです。相手に勝つ前に、自分との戦いに勝ちたいと思っています。

もちろん目指すところは全国大会優勝ですが、その前に自分を支えてくれている全ての人に感謝をしながら、一球一球を必死で追いかけていきたいと思っています。その積み重ねで、良い結果がついてきてくれたら、嬉しいです」。

卓球選手でありながら、哲学者や武道家のような一面を持ち合わせている青山。目指している理想像、たどり着いたその先には何が見えるのか。今後の青山の姿に注目していきたい。

文:ラリーズ編集部

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