全日本見どころ・伊藤美誠編 3年連続の3冠へ 立ちはだかる強敵たち<全日本卓球2020>

写真:2019年大会の伊藤美誠/撮影:西村尚己/アフロスポーツ

伊藤美誠(スターツ)は、昨年の全日本卓球選手権大会(以下、全日本)で女子シングルス、女子ダブルス、混合ダブルスの3種目で優勝し、2年連続の3冠を達成した。今年の全日本ではどのような戦いを見せるのか。女子シングルス3連覇までの山場を詳しく紹介する。

最初の難関:準々決勝・過去伊藤に勝利した安藤と対戦か

安藤みなみ
写真:過去に伊藤を下した安藤みなみ(十六銀行・写真は世界選手権1次選考会)/撮影:ラリーズ編集部

準々決勝で伊藤は、塩見真希(ミキハウス)と安藤みなみ(十六銀行)のいる山の勝者と対戦することになる。

ここでは、3年前の全日本で伊藤に勝利している安藤に注目したい。安藤はバック面の表ソフトラバーを使った変化と前陣での高速ラリーが持ち味の選手である。今年度から社会人となった安藤だが、所属している十六銀行を前期日本リーグ優勝に導くなど活躍するとともに、世界ランキングも着々と順位を上げており、昨年5月には自己最高位となる29位につけている

昨年の全日本でも両者は準々決勝で対戦しており、その際は4-1で伊藤が勝利しているが、今年も対戦することになれば、両者の表ソフトを活かした巧みなラリー戦が展開されるに違いない。

小塩遥菜
写真:ジュニア世代で活躍を見せる小塩遥菜(JOCエリートアカデミー・写真は世界選手権1次選考会)/撮影:ラリーズ編集部

一方で、ノーシードではあるが、次世代を担う若手の一人である小塩遥菜(JOCエリートアカデミー)にも注目しておきたい。小塩は14歳ながら先日の世界ジュニア卓球選手権大会(以下、世界ジュニア)では中国選手を破るなど活躍し、シングルス準優勝を果たしている。カットマンには無類の強さを誇る伊藤だが、勢いに乗る若手との対戦が実現した場合、どんな立ち回りを見せるのか。こちらも目が離せない。

最大の難関:準決勝・伊藤に立ちはだかる挑戦者たち

写真:早田ひな(日本生命・写真はTOP12)/撮影:ラリーズ編集部
写真:早田ひな(日本生命・写真はTOP12)/撮影:ラリーズ編集部

伊藤が準決勝で対戦するのは、佐藤瞳(ミキハウス)、長ア美柚(JOCエリートアカデミー・大原学園)、早田ひな(日本生命)と強豪揃いの山の勝者だ。

まずは、カットマンである佐藤だが、守備範囲の広さを活かした粘り強い卓球で、先日行われたITTFワールドツアーグランドファイナル(以下、グランドファイナル)ではリオ五輪金メダリストである丁寧(ディンニン・中国)に勝利するなど、活躍が目覚ましい。その佐藤に対して、伊藤は昨年の国際大会では5勝0敗と結果を残しており、カットマンを得意とする伊藤の相性の良さがうかがえる。

長ア美柚
写真:長ア美柚(JOCエリートアカデミー・大原学園・写真は世界選手権1次選考会)/撮影:ラリーズ編集部

続いて、長アだが、昨年は世界ジュニア単複2冠に加え、グランドファイナルではダブルスで優勝するなど、今最も勢いに乗っている若手の一人だ。過去には、2018年のオーストリアオープンで両者は対戦しており、その際は4-1で伊藤が勝利している。

最後に、昨年の全日本では伊藤に敗北し3位となった早田だが、先日行われたLIONカップ第24回卓球ジャパントップ12においても、4-2で伊藤が勝利している。ダブルスパートナーでもあり、お互いを知り尽くしている両者。戦績としては伊藤有利に見えるが、カウント以上に苦しい戦いを強いられるに違いない

東京五輪を占う大事な一戦となるであろう令和初の全日本。3連覇がかかる伊藤の戦いから目が離せない。

文:ラリーズ編集部

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