新大会開幕 Tリーグ終えた張本、石川は優勝狙う<卓球・WTTコンテンダードーハ見どころ>

<卓球 WTTコンテンダードーハ 2月28日〜3月6日>

今シーズン初の国際大会であるWTTコンテンダードーハが28日から開幕する。今大会は、これまで行われてきたITTFワールドツアーとは違って、2021年から本格始動したWTT構想の大会。2020年の末にWTT構想のプロモーションイベントとして行われたWTTマカオが記憶に新しいところだ。

WTTマカオには日本勢はいなかったが、今大会には数多くの日本勢がエントリーしている。一方で、当初参加を表明していた中国選手団は、新型コロナウイルスへの不安から全選手のエントリーを取り消した。今回は、そんなWTTコンテンダードーハの大会方式や見どころを紹介する。

WTTコンテンダードーハとは

WTTコンテンダードーハは、今年度から新設されたWTTシリーズの第一回大会として、カタールの首都ドーハで開催される。折しも、2021年はワールドツアー・カタールオープンが始まって25年となる節目の年で、WTT評議会のチェアマンの劉国梁氏(リュウグォリャン・中国卓球協会会長)も「ドーハは国際試合を行う都市の中で最も確立された都市のひとつ」と賛辞を贈っている。

そんなWTTコンテンダードーハでは、男女シングルスとダブルス、混合ダブルスの計5種目が行われる。28日〜3月2日まで予選が行われ、シングルスは24名のシード選手に8名の予選通過者を合わせた計32名男女ダブルスと混合ダブルスはシードの16ペアのみで、それぞれ3日からの本選を戦う。

男子シングルス見どころ

男子シングルスの日本勢は、張本智和(木下グループ)と宇田幸矢(明治大学)が本選から、森薗政崇(BOBSON)、吉田雅己(栃木県スポーツ協会)、田中佑汰(愛知工業大学)が予選から出場する。

張本智和
写真:張本智和/提供:ittfworld

注目はやはり、本選から出場する張本だ。張本は26日に行われたTリーグ・プレーオフファイナルを終えたばかりだが、予選が免除されているため、体力的な心配はないと言える。張本は今シーズンのTリーグで通算16勝を挙げ、個人勝利数で堂々の1位。後期MVPも受賞し、かなり好調を維持していると言える。東京五輪代表でもある張本にとっては、今大会は東京五輪前の数少ない貴重な国際大会の場。中国勢がいない大会で、どこまで勝ち上がれるのか。

吉田雅己
写真:吉田雅己/提供:ittfworld

また、予選から参加する森薗を含めた、1月の全日本選手権で活躍した選手たちも、十分に本選出場のチャンスはあるだろう。28日の予選1回戦では、田中と吉田がそれぞれ勝利して予選2回戦に駒を進めている。

カルデラノ
写真:ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)/提供:ittworld

海外勢では、ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)、林ホ儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ)、マティアス・ファルク(スウェーデン)など、中国選手を除いた世界ランキング上位の選手が軒並み参戦する。特にカルデラノは、ドイツブンデスリーガで今シーズン15勝1敗の活躍を見せており、要注意だ。

女子シングルス見どころ

女子シングルスの日本勢は、伊藤美誠(スターツ)、石川佳純(全農)、早田ひな(日本生命)、平野美宇(日本生命)、木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)が本選から、大藤沙月(四天王寺高校)、横井咲桜(四天王寺高校)が予選から出場する。

石川佳純
写真:石川佳純/提供:ittfworld

最大の注目はやはり、1月の全日本選手権の決勝を戦った伊藤と石川だ。全日本で自身5度目の優勝を果たした石川は、その後のTリーグでも活躍し、シーズン通算13勝の好成績を残した。27日に行われたファイナルでも森さくら(日本生命)相手に堂々の勝利を挙げ、まさに絶好調と言える。一方、Tリーグに参戦していない伊藤にとっては、全日本選手権以来の公式戦となるが、これまでの国際大会での実績を考えれば、不安要素は少ない。

早田ひな
写真:早田ひな/提供:ittfworld

同じく本選から出場する早田と平野、木原も、全日本以降コンスタントにTリーグで出場を続けており、早田と平野は27日のファイナルでチームの3連覇に大きく貢献した。今大会でも好成績が期待できる。

馮天薇
写真:馮天薇/提供:ittfworld

海外勢では、徐孝元(ソヒョンウォン・韓国)、馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)、エリザベタ・サマラ(ルーマニア)といったTリーグ出場経験のある選手や鄭怡静(チェンイーチン・チャイニーズタイペイ)、リリー・チャン(アメリカ)など、国際舞台での実績のある選手が多数エントリーしている。

男子同様、中国選手がいない今大会。日本勢はどこまで勝ち進めるのだろうか。

男子ダブルス見どころ

男子ダブルスには日本勢はエントリーしておらず、海外勢のみの参加となる。

ファルクとカールソン
写真:マティアス・ファルク(写真右)とクリスチャン・カールソン/提供:ittfwrold

数多くの実力者が参加する男子ダブルス。注目はマティアス・ファルク(スウェーデン)/クリスチャン・カールソン(スウェーデン)ペアだ。同じスウェーデン代表として、これまで数多くの国際大会に出場してきたファルクとカールソンのペアは、2019年のオーストラリアオープンでベスト4に進出するなど、確かな実績を残している。また、両選手はそれぞれ、今シーズンのドイツブンデスリーガで活躍(ファルクが24勝、カールソンが14勝)しており、コンディションも抜群。

フォア表のファルクと裏裏のカールソンのコンビネーションには要注目だ。

女子ダブルス見どころ

女子ダブルスには、日本から石川佳純/平野美宇ペア、木原美悠/早田ひなペア、大藤沙月/横井咲桜ペアが参加する。

石川・平野
写真:石川佳純(写真左)と平野美宇/提供:ittfworld

注目はやはり、世界ランキング2位(2021年2月28日現在)の石川/平野ペアだ。昨シーズン新型コロナウイルスの影響でワールドツアーが中止になる前に行われたハンガリーオープンで優勝を果たした石川/平野ペアは、結成以降、国際大会で着実に成績を残してきた。今大会は、昨年のカタールオープン以来のダブルス出場となるが、東京五輪を見据えたペアとして優勝を狙う。

混合ダブルス見どころ

混合ダブルスには日本選手はエントリーしておらず、男子ダブルス同様海外勢のみの参加となる。

林ホ儒と鄭怡静
写真:林ホ儒(写真左)と鄭怡静/提供:ittfworld

その中でも注目は、林ホ儒/鄭怡静ペアだ。世界ランキング4位(2021年2月28日現在)の林ホ儒/鄭怡静ペアは、2019年ドイツオープン、グランドファイナルでそれぞれベスト4に輝いた確かな実力を持ったペア。左利きの林ホ儒と、右利きの鄭怡静のコンビネーションには注目だ。

文:ラリーズ編集部

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