白鵬引退、本当の理由は「断髪式の日取り」? 宮城野部屋の継承に備えて

横綱白鵬引退の理由は「断髪式の日取り」が関係か 宮城野部屋の継承に備えて逆算?

記事まとめ

  • 引退した横綱白鵬について各報道は右膝の状態が限界に達していたことを理由に挙げた
  • 白鵬は一代年寄になれず、来年8月に"親方"になっていないと宮城野部屋を継承できない
  • 横綱だと億単位のご祝儀が集まる断髪式の日取りを巡り引退を今決めるしかなかったとも

白鵬引退、本当の理由は「断髪式の日取り」? 宮城野部屋の継承に備えて

白鵬引退、本当の理由は「断髪式の日取り」? 宮城野部屋の継承に備えて

36歳で終止符

 横綱白鵬引退――衝撃的なニュースが舞い込んだ。

 9月場所こそ全休した白鵬だが、それは所属の宮城野部屋にコロナ陽性者が出たため。先の7月場所は全勝優勝を果たしている。なのに今なぜ“引退”なのか。

 各報道は、彼の右膝の状態が限界に達していたことを理由に挙げている。

「それも事実ですが、ある“商業的”な事情も見え隠れしているんです」

 と大手紙相撲記者が囁く。

 本題に入る前に、“一代年寄問題”についてご説明しよう。実はこれも引退を早めた遠因になっている。

 周知の通り、大鵬や北の湖など功績のある横綱に対しては、本人一代に限り四股名を年寄名跡として認める“一代年寄”という制度がある。史上最多45度の優勝を誇る白鵬は有資格者に思えるし、本人もかねてより襲名を切望していた。

 だが、今年4月、日本相撲協会が設置した有識者会議は、「定款にない」とし、この制度の存在を否定した。

「そのため、彼の一代年寄襲名は絶望的になりました。一代年寄になれるなら、こんなに急いで引退しなくてもよかったのですが……」

 一代年寄になれない白鵬にとっての次善の策、それは名門・宮城野部屋を継承することだ。実は、こちらにはタイムリミットがある。

「宮城野親方は来年8月に65歳になり定年を迎えます。その時、部屋を継承する者、つまり白鵬は“親方”になっていないといけません」


■断髪式の日取りを気にして…


 ここで忘れてはいけないのが、“断髪式”である。人々が順に大銀杏に鋏を入れるアレだ。これをしなくても親方にはなれるが、白鵬クラスとなるとそうはいかない。力士によるが、横綱クラスだと億単位のご祝儀が集まるからだ。なお、部屋継承後に断髪式を行うこともあるが、それは前の親方が急逝した場合など例外的なケースに限られる。

 そして、逆算すると、

「直前の7月場所は名古屋開催なので、断髪式は両国で行う5月場所後が丁度良い。その場合、切符販売等の準備に半年はかかるので、引退のリミットは11月場所になりますが、そこまで待つと良い日取りが埋まってしまう恐れがある。断髪式は場所直後の土日曜がベスト。日取りは番付に関係なく早い者勝ちなので、引退を今決めるしかなかった」

 算盤を弾いた引き際。

「週刊新潮」2021年10月7日号 掲載

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