100メートル「3人目9秒台」小池祐貴はピッチも速いが進化も早い!

 桐生祥秀(23)、サニブラウン・ハキーム(20)に続く、日本人3人目の“9秒台”が出た。

 ロンドンで行われた陸上ダイヤモンドリーグ男子100メートル決勝で、小池祐貴(24)が9秒98を記録した。

 群雄割拠の短距離界で聞き覚えのない名前だが、

「桐生と同学年だったため、高校大学とも日陰の存在でしたから」

 とスポーツ紙陸上担当記者が語る。

 必ずしも全力疾走しない準決勝はともかく、ガチンコの決勝レースで、小池が桐生の前に出てゴールを切ったのは今回が初めてだ。

 そんな小池の走りの特長は、

「とにかくピッチ(歩数)が速い。身長188センチのサニブラウンはストライド(歩幅)重視の走りですが、173センチと小柄の小池はピッチで勝負しています」

 速いのはピッチだけではない。自己ベスト更新ペースも目を瞠るものがある。

「桐生の後塵を拝し続けていた小池が覚醒したのは、一昨年秋に臼井淳一コーチに師事してから。走り幅跳び元日本記録保持者の臼井さんは、短距離は門外漢なんですが、ひたすら筋トレをやらせていたら記録がぐんぐん伸びたそうです」

 昨年4月に10秒22をマークして自己ベストを更新すると、同年6月に10秒17、今年5月に10秒04とみるみる進化していった。ちなみに、桐生は10秒01から9秒98になるまで実に4年を費やしている。

「大舞台に強いのも頼りになりますね。昨夏のアジア大会200メートルでも自己ベストで優勝し、日本勢12年ぶりの金メダルを獲得しています。実は彼の本職は200メートル。本人も“世界で戦える”と自信満々です」

 リレーも加えると3種目で活躍が期待できる“元日陰者”にご注目あれ。

「週刊新潮」2019年8月1日号 掲載

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