ペ・ソンウ語る“ライバル・渋野日向子” 微笑ましいゴルフの日韓対決

“しぶこフィーバー”が止まらない。ゴルフの全英女子オープンを制した渋野日向子(20)の一挙手一投足は連日大きく報じられ、もはや社会現象化している。そんななか、彼女とライバル関係にある韓国出身のペ・ソンウ選手(25)が、知られざる“しぶこの素顔”を明かしてくれた。

 渋野選手といえば、日本人選手で42年ぶりの海外メジャー制覇という偉業に加え、底抜けに明るいキャラの持ち主でもある。

 今月16日から18日にかけて開かれた「NEC軽井沢72トーナメント」では首位と1打差の3位となったが、取材にあたったスポーツ紙記者によれば、

「凱旋帰国後2戦目で優勝を見たかったファンも多いでしょう。しかし、彼女はいま、取材などのスケジュールが立て込み、疲労のピークにある。それを考慮すれば上々の結果です。英国で“スマイリングシンデレラ”と呼ばれたように、プレー中、笑顔を絶やさなかったのも、さすがですね」

 惜しくも最終ホールのボギーで優勝を逃し、次戦以降への期待が高まる中で、

「注目はライバルとの戦いです。中でも手強いのは韓国から日本にやって来たペ・ソンウ選手。“賞金女王”と呼ばれたイ・ボミ選手の後釜と目される存在です。5月に渋野選手が初優勝した『ワールドレディス サロンパスカップ』で、ペ選手は1打差の2位でした。最終日までもつれ、渋野選手が逆転したんです。そして今月、渋野選手の凱旋試合となった『北海道meijiカップ』で優勝したのは、ペ選手でした」

■“ピカチュウ”の贈り物


 そのペ選手に意気込みを聞くと、

「私は爆発力のあるタイプではなくコツコツ型。安定した良い成績を残して、長く活躍したい。本当はもっと早く日本に来たかったのですが、大学卒業などの都合で今年度からになってしまいました。来て驚いたのは、皆のテクニックが豊富なこと。特にグリーン周りはとても上手。今はいろいろなプレーを見て学んでいるところです。しばらく脇腹のケガに苦しんだので、meijiカップで優勝できたのは本当に嬉しかった。獲得賞金ランキングでトップ10に入り続けられる選手になりたいですね」

 では、渋野選手とライバル視されることについてはどうか。徴用工問題に代表されるように日韓関係は目下、緊張が高まっている。まさか、2人の間に影響は及んではいまいか。ペ選手はこう続けるのだった。

「競技の上ではライバルですけど長いシーズンを共に過ごすプロの選手同士、私生活では仲良くしたい。渋野さんは強いメンタルを持っている。だから、プレーにもブレがない。大型スターになる予感はありましたね。普段は化粧品を交換したりしていますよ。全英の後は、私が使っていたピカチュウのイヤホンケースをプレゼントしたんです。彼女、ピカチュウが好きだから。そうしたら、『ありがとう』って喜んでくれたけど、中に入れるイヤホンを持っていなかったみたいなの」

 そんな秘話を語ってくれたペ選手自身はアイドルグループの「嵐」が好きだそうで、「ニノさん(二宮和也)がカッコいい。番組観覧に行ってみたいです」と笑う。

 いつもは、日本の選手たちと日韓双方の芸能人の話で、コミュニケーションをとっているのだとか。

 外交問題とはちがい、女子ゴルフの日韓対決は、実に楽しく微笑ましい。

「週刊新潮」2019年8月29日号 掲載

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