笠りつ子“死ね!”発言であぶり出された、女子プロゴルフ「タオル事情」

笠りつ子“死ね!”発言であぶり出された、女子プロゴルフ「タオル事情」

笠りつ子(日本女子プロゴルフ協会公式サイトより)

 女子ゴルフの笠(りゅう)りつ子選手(32)の「死ね!」発言。関係各位のお怒りはごもっともである。しかし少し角度を変えてこの騒動を眺めると、女子プロゴルファーのタオル事情が見えてきた。

 10月31日、笠選手が当面のツアー出場自粛を発表した。「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」期間中に、いつも浴場に備えつけてあるはずのタオルがなかったので、コースの副支配人に“なんで置いてないのか”と詰め寄り、“頭が固い。死ね!”と罵った。こんな顛末である。

 彼女直筆の謝罪文から引くと、〈私の不適切な発言により、大会主催者、コース関係者の皆様が不快な思いをされた事は事実です。決して言ってはいけない言葉であったと深く反省して〉いるという。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の処分を待たずに自ら対応したことを潔しとする風潮は感じられず、SNS上では、

〈私も去年の三菱レディース観戦中、ダブルボギーとなってしまったホールで笠プロに『ドンマイ』と声を掛けた際、笠プロから「バカ、ドンマイじゃねぇよ!」と言われました。(中略)まぁ『人間性として』疑問ですよね!〉(原文ママ)

 といったゴルフファンによる暴露も相次いだ。彼女の人間性の追及はともかく、渋野日向子選手の“しぶこフィーバー”で盛り上がっているゴルフ界に、とびきり冷たい水を差す格好となったのは疑いのないところ。しかしフシギなのは、タオルがなぜなかったのか、だ。


■雑な扱い


 会場の「マスターズゴルフ倶楽部」支配人が明かす。

「朝、用意したタオルが少なからずなくなるので、大会前、運営本部に、“ここ数年、タオルの数が合わなくなる。よそではどうしているのか”とお伺いを立てました。運営本部がLPGAと協議し、大会期間は朝のストレッチの時間帯だけ設置せず、プレイヤーが風呂に入る前にいつも通り置くことになったのです」

 かくなる理由で笠選手の怒り爆発とあいなった。ともあれ、入浴時でなく、ストレッチのときになくなるという。ひょっとしてよほど上等な代物なのか。

「うちに置いてあるのはごく一般的なバスタオルですよ。白の無地で、そんなに高価なものでもない。なんでなくなるのか、私らも分からないんです」(同)

 大会出場者の多くが、前年の成績でシード権を得た選手。賞金獲得ランク50位までだ。50位の賞金は2千万円前後なのでバスタオルを持ち帰るほど食い詰めてはいないはず。ほかにバスタオル泥棒でもいるのか。ある女子プロに聞いた。

「浴場の脱衣所でストレッチをするとき、床は冷たいし、素肌が床に付くのはちょっとイヤだからタオルを敷くんです。使ったら畳んで元の場所に返すか、次の選手のためにそのままにしておきますよ」

 別の女子選手に訊ねると、

「そのへんに放り投げてあったり、雑な扱いをする人もけっこういます。あとはコースから戻って、汗や濡れたゴルフ道具を拭いたりもする。それで、カバンとかに紛れ込んじゃうこともあるんです。専属トレーナーがいる人は別ですが、ストレッチのためにヨガマットや“マイタオル”を持ち歩くのも負担ですし……」

 ゴルフ場の浴場というから、女の園のようなイメージを勝手に抱いていたが、どうやら運動部の部室に近いようだ。「死ね!」発言は、そんな女子プロのタオル事情をあぶり出してくれた。

「週刊新潮」2019年11月14日号 掲載

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