今年の箱根駅伝は最高視聴率の予感 優勝を争うのは青学など6校 ダークホースは明治大

「第97回箱根駅伝」歴代最高視聴率を期待も 駒澤大、東海大、明治大など優勝争い予想

記事まとめ

  • 来年、正月2・3日に開催される「第97回箱根駅伝」はコロナ禍により無観客で開催される
  • 箱根駅伝は歴代最高視聴率を取るのではないかと中継する日本テレビは期待しているそう
  • 全日本上位の駒澤大、東海大、明治大、青山学院大、早稲田大、東洋大の優勝争い予想も

今年の箱根駅伝は最高視聴率の予感 優勝を争うのは青学など6校 ダークホースは明治大

今年の箱根駅伝は最高視聴率の予感 優勝を争うのは青学など6校 ダークホースは明治大

正月の風物詩とも言える箱根駅伝(2016年1月3日)

“応援したいから、応援にいかない。”

 来年、正月2日、3日に開催される第97回箱根駅伝のキャッチフレーズだ。コロナ禍により、無観客で開催されることは決定済みだった。とはいえ、正月の風物詩とも言える箱根駅伝の沿道に応援する人がいないなんて、盛り上がりに欠けるのではないか……なんて心配は無用のようだ。

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 民放関係者はこう言う。

「むしろ箱根駅伝は歴代最高の視聴率を取るのではないかと、中継する日テレは期待しているそうです。例年、30%近くの視聴率を誇る箱根駅伝は、日テレにとってはドル箱と言っていいほどのキラーコンテンツとなっています。今年は、延べ100万人と言われる沿道の応援がなくなるわけですが、例年より注目が高まるのではないでしょうか。お正月なので在宅率は高いし、スポーツ中継にも飢えている視聴者も多いはず」

 10月17日に開催された箱根駅伝予選会の視聴率は、なんと11・2%だった(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)。

「箱根駅伝は20校と関東学生連合チームの21チームで争われますが、前回大会の覇者である青山学院大はじめ10位までは、シード権があるので予選会には参加しません。にもかかわらず二桁の数字を取るのは、注目されている証拠と言っていいでしょう」(同・民放関係者)


■青学は数字を持ってない?


 日テレで中継が始まった87年以降、歴代最高視聴率は前々回(19年)、東海大優勝が5年連覇を狙う青山学院大に逆転し、初の総合優勝を果たした復路の32・1%だ。

「前回(20年)、青学が2年ぶり5度目の優勝を遂げた時には、往路27・5%、復路28・6%でした。うらやましい限りの数字ですが、青学は15年に初優勝して注目され、4年連続優勝もして、すっかり強豪校となった。実は青学が優勝した年は、視聴率が30%を超えていないんです。歴代最高の数字を狙う日テレとしては、他の大学に優勝してもらいたいかもしれませんね」(同・民放関係者)

 では、今回の見所を専門家に解説してもらおう。


■ダークホース明治


 スポーツジャーナリストの生島淳氏は言う。

「12月10日にチームエントリー、29日が区間エントリーの発表ですから、まだ詳しいことは言えませんが、先日の全日本大学駅伝でいずれもレベルの高かった上位6チームによる優勝争いになるでしょう」

 やはり直近に開催された全日本大学駅伝の成績が、箱根を占う要素になるらしい。11月1日の全日本上位6校は、以下の通りだ。

1位 5時間11分08秒 駒澤大学(6年ぶり13回目優勝)
2位 5時間11分31秒 東海大学
3位 5時間12分24秒 明治大学
4位 5時間12分42秒 青山学院大学
5位 5時間13分04秒 早稲田大学
6位 5時間13分15秒 東洋大学

 愛知県名古屋市の熱田神宮から、三重県伊勢市の伊勢神宮までの全長106・8キロ、8区間で争われたが、1位から6位までの差は2分あまりしかない。

 1校ずつ分析してもらおう。まずは駒澤大。

「6年ぶりに全日本を制した駒澤大は、アンカーの田澤廉(2年、青森山田)が3位でたすきを受け、青学、東海大を抜いて優勝に導きました。彼はまだ2年生ですが、相当な強さを秘めた選手なので、箱根での“大駆け”に期待したいです。トップになって流れを作れるかに注目しています」(同・生島氏)

 そして東海大は、

「いい選手が多いですね。全日本でアンカーを務めた名取燎太(4年、佐久長聖)は、駒沢の田澤に破れはしましたが最後までデッドヒートを繰り広げました。高校時代には全国高校駅伝の各校のエースが集う1区で区間賞も取っている逸材です。この他“山登り”の西田壮志(4年、九州学院)、さらに全日本で区間新をマークしたルーキー石原翔太郎(1年、倉敷)も面白い存在です」(同・生島氏)

 第1回大会から箱根に挑んできた明治大は、

「全日本では青学を下し、評判も高い、ダークホース的存在と言っていいでしょう。前回総合6位のメンバー10人中、6人が残っています。もし優勝ということになれば、大会史上最長ブランクとなる1949年以来の72年ぶりですから、盛り上がるでしょうね。OBの期待も高まっているのでは」(同・生島氏)

 前回の覇者・青学は、

「やはり総合力の高さでは、東海大と双璧と言っていい。トラック5000メートルで13分台や、1万メートルで28分台が10人以上もいる層の厚さは、やはり強い。特に青学の場合、復路の7〜9区に強い選手がいます。今回は最後までもつれ合う展開とみているので、後半に強い選手がいるのは心強い」(同・生島氏)

 11年以来、優勝から遠ざかっている早稲田は、

「総合力もありますが、中谷雄飛(3年、佐久長聖)と太田直希(3年、浜松日体)の二枚看板、そして2年の井川龍人(九州学院)の活躍にかかっていると思います。特に高校時代に活躍し、鳴り物入りで入った中谷と井川に化けて欲しいですね」(同・生島氏)

 6位の東洋大は、

「前回、山登りの5区で区間新を叩き出した宮下隼人(3年、富士河口湖)、そして1年生のときに1区の区間賞を取ったエース西山和弥(4年、東農大第二)らが、どんな活躍をするかに注目しています。いずれにせよ、優勝は復路の8区、9区までもつれる可能性は高いでしょう。テレビで観戦するには最高の展開になるかもしれません」(同・生島氏)

 ちなみに、全日本大学駅伝も沿道での観戦、応援を控えるようお願いしていたが、中継所周辺などには多くのファンが集まり、ゴールの伊勢神宮前には数千人が集まったという。

 果たして箱根はどうなるのか。徳光和夫アナは今年も沿道に立って、個人実況をするのか。そして、史上最高視聴率を記録するのか。

週刊新潮WEB取材班

2020年12月8日 掲載

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