「俺にはチームを立ち直らせる責任がある」。有言実行のウエストブルックに八村も感嘆…試合中に1対1の“熱血指導”も〈DUNKSHOOT〉

「俺にはチームを立ち直らせる責任がある」。有言実行のウエストブルックに八村も感嘆…試合中に1対1の“熱血指導”も〈DUNKSHOOT〉

前回の敗戦後に挽回のコメントを残したウエストブルック。見事な有言実行でチームを勝利に導いた。(C)Getty Images

3月18日(日本時間19日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズはホームのキャピタルワン・アリーナでユタ・ジャズ戦に挑んだ。

「俺がやらないこと、それはやめることだ。チームメイトたちに見切りをつけたり、試合を諦めることは絶対にない。それは俺にとってものすごく大きな意味を持つんだ。俺にはこのチームを立ち直らせる責任がある」

 そう語ったのはラッセル・ウエストブルック。17日のサクラメント・キングス戦に惜敗し、ウィザーズはオールスター明けから5連敗を喫してしまったものの、チームのヴォーカルリーダーは見事に有言実行してみせた。

 ウエストブルック、ブラッドリー・ビール、ギャリソン・マシューズ、八村塁、アレックス・レンのスターターで臨んだウィザーズは、前半に最大24点差をつける猛攻を披露し、リーグトップの29勝10敗(勝率74.4%)を誇る難敵を131-122で下した。
  序盤からプルアップジャンパーやバンクショットにダンクも炸裂させたウエストブルックは、2試合連続、今季13度目のトリプルダブル(35得点、15リバウンド、13アシスト)でチームを牽引。

 第1クォーターにはこんな一幕もあった。八村がドライブからショットへ持ち込む際にデリック・フェイバーズのスナップに遭い、ターンオーバーを喫すると、その後のタイムアウトでウエストブルックが1対1の熱血指導。その約1分後、今度は八村がドライブからファウルを獲得するなど“コート上のコーチ”としても貢献していた。

 この日の八村は後半フル出場を含む今季最長の39分9秒をプレーして12得点(フィールドゴール5/10、フリースロー2/3)、7リバウンド。第4クォーターは得点なしに終わったものの、スペースを作り出すなど最後までコートに立ち続けた。

 難敵ジャズを相手にチームを鼓舞し、勝利に導いたウエストブルックについて、八村は「このチームのエナジーを変えてくれました」とコメント。今季からウィザーズに加わった元MVPは、メンターとしても若手選手たちへ好影響を与えていると言えるだろう。
  スコット・ブルックスHCも「厳しい局面にいる時、ラッセル・ウエストブルックは皆が一緒に戦いたいと思える男なんだ」と絶大な信頼を寄せている。

 この試合、ウィザーズは後半だけで30得点を奪ったビールがゲームハイの43得点に5アシスト、ロビン・ロペスが11得点、レンが9得点、6リバウンドを奪ったほか、控えのハウル・ネトやアイザック・ボンガもハッスルプレーで盛り立てるなど、チーム一丸となって大きな勝利を手にした。

 キングス戦で敗れた後に「ディフェンスが酷すぎる。真剣にプレーオフを狙っているように戦わなければいけない」と話していたビールも、今日の勝利には満足感を漂わせた。
 「俺たちは48分間、ガードし続けた。相手を快適にプレーさせなかったし、いい仕事ができた。オフェンス面でも遂行することができたからね。チーム全員で戦ったんだ。何より今日はディフェンスが勝利を呼び込んだのさ」

 ウィザーズの次戦は21日のブルックリン・ネッツ戦。今季2戦2勝と相性がいいとはいえ、いずれも3点差以内の接戦だったため油断は禁物。「我々はバスケットボールのベストチームとプレーしている。今夜はアンテナが立っていたんだ。でもこのチームは毎晩そうやって戦っていかなきゃいけない」という指揮官の言葉通り、今後も今日のような戦いを続けていきたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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