「我々の期待を上回っている」新人王筆頭のボールをMJが高評価!ボーレゴHCはジノビリを引き合いに出して称賛〈DUNKSHOOT〉

「我々の期待を上回っている」新人王筆頭のボールをMJが高評価!ボーレゴHCはジノビリを引き合いに出して称賛〈DUNKSHOOT〉

ボーレゴHCは、ボール(左)の比較対象としてジノビリ(右)を挙げた。(C)Getty Images

ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)が左ヒザの骨挫傷で戦線離脱、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)も3月20日(日本時間21日、日付は以下同)のアトランタ・ホークス戦で重度の右足首捻挫を負い無期限の戦線離脱となったことで、混沌としてきた今季のMVP争い。その一方で、新人王レースについてはほぼ決定したかのような様相を呈している。

 サクラメント・キングスのタイリース・ハリバートン、ミネソタ・ティンバーウルブズのアンソニー・エドワーズ、ニューヨーク・ニックスのイマニュエル・クイックリー……。いずれもチームの主力として活躍しているルーキーたちだが、ここまでのパフォーマンスを見ると、シャーロット・ホーネッツのラメロ・ボールが最有力候補と言っていい。

 昨年のドラフト全体3位で指名された198pの大型ポイントガードは、ここまで40試合(うち先発は20試合)に出場し、平均28.8分のプレータイムで16.0点、5.9リバウンド、6.2アシスト、1.6スティールと見事な成績を残している。
  そして個人スタッツ以上に特筆すべきなのは、過去4シーズンでプレーオフ出場を逃しているホーネッツを、19日終了時点でイースタン・カンファレンス6位タイの20勝20敗(勝率50.0%)という好位置へと導いていること。開幕前は低迷が予想されたチームの快進撃における、キープレーヤーのひとりとなっている点だろう。

 ボールの活躍に、ホーネッツのオーナーであるマイケル・ジョーダンも「今季ここまでのところ、彼は我々の期待を上回っている」と高く評価。ボール自身も「毎試合、同じアプローチで臨む。勝利を掴めるように戦うんだ」という一貫した姿勢を見せている。

 そんななか、20日のロサンゼルス・クリッパーズ戦を前に、ジェームズ・ボーレゴ・ヘッドコーチ(HC)はボールの比較対象としてマヌ・ジノビリを挙げていた。2015−16〜17−18シーズンにサンアントニオ・スパーズに在籍し、グレッグ・ポポビッチHCの下でアシスタントコーチを務めていたボーレゴは、リーダー兼シックスマンを務めていたレジェンドの名前を引き合いに出してこう話した。
 「(ボールについて)私がこれまで見てきたなかで、最も近いと思うのはマヌ・ジノビリだ。臨機応変にプレーできる能力と闘争心が彼を彷彿とさせるね。あの2人はホームランの後にもホームランをかませるだけの能力がある。両選手ともにその能力が備わっているんだ。もちろん、彼らは違う選手であり、ポジションも同じではない。でもゲームを通じて同じ姿勢とメンタリティーがあると感じるよ」

 キャリア16シーズンにわたり、スパーズ一筋でプレーしたジノビリは、198p・92sの体格を持つアルゼンチン出身のシューティングガード。スターターを務める能力を誇りながら、キャリア途中からシックスマンに転向し、ティム・ダンカン、トニー・パーカーらとともに4度の優勝に大きく貢献した。
  変幻自在のステップワークから“ジノビリステップ”という言葉が生まれ、ユーロステップをNBAに定着させた功労者と言われている。アグレッシブなプレーとディフェンダーの意表を突く独創的なパス捌きでファンを沸かせたエンターテイナーであり、将来のバスケットボール殿堂入りが確実視されているスーパースターだ。

 まだルーキーのボールと比較するのは時期尚早ではあるものの、ボールが勝利のために毎晩ハードにプレーし、オリジナリティあふれるバスケットボールを見せている点では、両者には類似している部分があると言えるだろう。事実、ボールのプレーは数々のハイライトシーンを生み出しており、ホーネッツも一躍今季の注目チームへと躍り出ただけに、ボーレゴHCの評価も決して間違いではないのかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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