4年ぶりのプレーオフを目指すホークスに強力な助っ人!現役屈指のシックスマン、ルー・ウィリアムズが加入〈DUNKSHOOT〉

4年ぶりのプレーオフを目指すホークスに強力な助っ人!現役屈指のシックスマン、ルー・ウィリアムズが加入〈DUNKSHOOT〉

ウィリアムズは185㎝と小柄ながら、キャリア平均14.4点と非凡な得点力を持つ。ベンチの層が薄いホークスにとって大きな戦力になるに違いない。(C)Getty Images

3月25日(日本時間26日、日付は以下同)にNBAはトレード・デッドラインを迎え、今年オールスターに選ばれたニコラ・ヴュチェビッチがオーランド・マジックからシカゴ・ブルズへ、現役屈指の2ウェイプレーヤーのヴィクター・オラディポがヒューストン・ロケッツからマイアミ・ヒートへ移籍するなど、多くの選手たちが新天地へ旅立った。

 そんななか、アトランタ・ホークスは4シーズンぶりのプレーオフ進出に向けてスパートをかけるべく、オフシーズンに加入したラジョン・ロンドをロサンゼルス・クリッパーズへ放出し、ルー・ウィリアムズと2つのドラフト2巡目指名権(2023、27年)を獲得した。

 25日終了時点で、ホークスはイースタン・カンファレンス6位の22勝22敗(勝率50.0%)。3月上旬にヘッドコーチ(HC)のロイド・ピアースを解任し、アシスタントコーチのネイト・マクミランを暫定HCへ昇格させると、怒濤の8連勝でプレーオフ出場圏内へ急浮上した。

 対戦相手に恵まれた部分もあり、22日のクリッパーズ戦で連勝はストップ、24日のサクラメント・キングス戦にも敗れて連敗したものの、26日には敵地でゴールデンステイト・ウォリアーズを124-108で下して連敗を止め、23勝22敗で勝率5割(51.1%)をキープした。
  だが、イーストは4位のシャーロット・ホーネッツ(22勝21敗/勝率51.2%)から9位のインディアナ・ペイサーズ(20勝23敗/勝率46.5%)まで6チームが2.0ゲーム差でひしめき合っており、1試合の勝敗で順位が入れ替わるという大混戦になっている。

 そこでホークスは、リーグ29位の平均31.2点に沈むベンチの得点力を強化すべく、最優秀シックスマン賞に3度輝いた実績を持つウィリアムズを補強。NBA16年目の34歳は、キャリア平均14.4点、3.5アシストを誇るコンボガードで、ベンチスタートとして通算1万2813得点を残してきた。これは1970-71シーズン以降ではベンチ選手としては歴代最多で、ベンチスタートのスペシャリストと言っていいだろう。

 マクミラン暫定HCの下、ホークスはディフェンス面こそ改善傾向にあるものの、エースのトレイ・ヤング不在時のオフェンスに課題を残していた。オフェンシブ・レーティングで見てみても、ヤング出場時は118.8ながら、ベンチに下がった時間帯では106.1とその差は歴然。ウィリアムズ獲得は理に適っていると言えるだろう。
  ホークスのバスケットボール運営部門代表を務めるトラビス・シュレンクは、今回のトレードについてこのように話している。

「トレイがベンチに下がった時、ウチのチームはオフェンス面で少し苦しんでいた。ウィル(ウィリアムズ)を加えることで、この点を修正して前に進むことができると望んでいる。皆が知っているように、彼はリーグ史上ベストではなくとも、ベストの1人と言えるベンチスコアラーなんだ」

 クリッパーズに在籍した約4シーズンで、ウィリアムズは261試合(うち先発は31試合のみ)に出場して平均28.2分、19.1点、5.1アシストを残しており、ホークスではかつての同僚ダニーロ・ガリナーリ(クリッパーズ時代)や、ボグダン・ボグダノビッチ、キャム・レディッシュらとともに強力なセカンドユニットを形成することが期待されている。
  当のウィリアムズは自身のインスタグラムで「昨日、引退について考えていた。(クリッパーズという)フランチャイズで僕は持ち得る力を発揮してきたからね」と告白したものの、「俺のタンクにはまだ(ガスが)たくさん残っている。それに(高校時代を過ごしたジョージア州という)地元でキャリアを続けてられることを光栄に思う」と意気込んでいた。

 ウィリアムズは単独でディフェンス陣を突破してショットまで持ち込むだけでなく、チームメイトの得点機会も演出できる。ホークスが激しいプレーオフ出場争いを生き残ることができるか、注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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