「俺が歴代ベストディフェンダー」と豪語するグリーンに守備職人アレンが反論!一方、ウォリアーズの元関係者は賛辞の声〈DUNKSHOOT〉

「俺が歴代ベストディフェンダー」と豪語するグリーンに守備職人アレンが反論!一方、ウォリアーズの元関係者は賛辞の声〈DUNKSHOOT〉

かつて名ディフェンダーとして活躍したアレン(右)は、グリーン(左)の発言に納得がいかないようだ。(C)Getty Images

NBAキャリア9年目を迎えたドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)は、これまで3度の優勝(2015、17、18年)を経験したほか、2017年には最優秀守備選手賞(DPOY)に選ばれ、オールディフェンシブチームにも5度選出された名ディフェンダーだ。

 198cm・104kgの頑強な肉体に、機動力、7フィート(213cm)はあると言われるウイングスパン、さらには高いバスケットボールIQを兼ね備える男は、ディフェンスに高いプライドを持っている。2019年5月には『The Athletic』に「NBA史上ベストディフェンダーは誰かって?それは俺だ。俺はそう信じている。心底信じているんだ」と豪語。先日も『NBC Sports Bay Area』に対し、こう語っていた。

「俺はリーグのどこへでも飛び回って、有能なディフェンダーたちを見つけることはできる。だが、彼らが俺よりも優れているとは思わないね。俺はNBA史上、ベストなディフェンダーだと思っている。100%ね。それが俺の意見だ。それに、俺は数多くの視点からゲームを見ることができる。ほとんどのヤツらよりもな」
  このグリーンの発言に反応したのが、かつてメンフィス・グリズリーズなどでプレーしたトニー・アレン。コビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)から「対決してきたなかでベストなディフェンダー」とお墨付きももらっていた守備職人は「彼はチャンピオンであり、DPOYを獲得した。じゃあ彼がベストかって?それは違う。そんな話は聞きたくない」と噛みついており、“自身が歴代ベストディフェンダー”というグリーンの意見に反対の声をあげている。

 そんななか、17年までの約13年間ウォリアーズのフロントで過ごし、現在はアトランタ・ホークスのバスケットボール運営部門代表兼ゼネラルマネージャーとして活躍するトラビス・シュレンクが口を開いた。3月27日(日本時間28日、日付は以下同)に公開された『Tolbert, Krueger & Brooks Podcast』にて、シュレンクはグリーンについてこう話している。
 「ドレイモンドについて私がよく覚えているのは、ウォリアーズのファンの皆も知っているとおり、彼の持つバスケットボールIQなんだ。カレッジ(ミシガン州大)では最も重量級の選手としてパワーフォワードを務めていた。身長はわずか6フィート6インチ(198cm)。でもあの男には7フィート1インチ(216cm)か7フィート2インチ(218cm)のウイングスパンがあった。大事なのは頭がどこにあるのかではなく、手がどの位置まで来るかということ。誰だって頭でリバウンドを獲ることはできないからね」

 とはいえ、グリーンのドラフト指名順位は2巡目35位。スモールフォワードなのか、それともパワーフォワードなのか微妙なサイズであり、その部分が低評価につながった大きな理由だ。

 だが、リーグ有数の万能ディフェンダーへと成長を遂げたグリーンについて、シュレンクはこう話していた。
 「彼にはゲームに対する、特別な、信じられないような感覚が備わっている。オークランドで行なったプレドラフトのワークアウトでクローズアウトのドリルをやった時、彼は素晴らしいウイングスパンを駆使してクローズアウトし、相手をストップさせた。ブロックも3〜4回していたね」

 そしてNBA入り後、グリーンがウォリアーズで自他ともに認めるヴォーカルリーダーを務め、攻守両面でチームメイトたちを巻き込んで叱咤激励しているのは周知の通り。チームにとって唯一無二の存在と言っても過言ではない。

「彼は間違いなく、長さと知性を駆使してペリメーターを、そしてポストでもガードできる能力があることを証明している」とシュレンクが評したように、マルチなディフェンダーとしての地位を確立したグリーン。歴代ベストディフェンダーという称号を得るためには、まだまだ時間を要するだろうが、史上稀に見る万能ディフェンダーであることは事実だ。強烈な個性もあって評価は二分されるかもしれないが、歴代有数のディフェンダーとして間違いなくリーグ史に名を刻むだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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