レイカーズはマジックが断トツ!他球団の記録保持者は…チーム別トリプルダブル達成数ランキング【パシフィック編】<DUNKSHOOT>

レイカーズはマジックが断トツ!他球団の記録保持者は…チーム別トリプルダブル達成数ランキング【パシフィック編】<DUNKSHOOT>

80年代のトップスター、マジック(左)を筆頭に、グリーン(右上)、キッド(右下)といった選手がランキングに名を連ねた。(C)Getty Images

年々“ポジションレス化”が進行するNBAで、特に注目される記録のひとつが、1試合に3部門で2桁を稼ぐ「トリプルダブル」だ。最近ではワシントン・ウィザーズのラッセル・ウエストブルックが移籍1年目で球団新記録を打ち立てたことでも話題になった。そこで今回は、それぞれのチームにおけるトリプルダブル達成回数の記録保持者を紹介。第2回は名門レイカーズをはじめウォリアーズ、サンズなどが所属する「パシフィック・ディビジョン編」をお届けする。

■ロサンゼルス・レイカーズ
※記録はレギュラーシーズンが対象。回数の後のカッコ内は当該球団での出場試合数。

1位マジック・ジョンソン/138回(906試合)
2位レブロン・ジェームズ/26回(163試合)
2位エルジン・ベイラー/26回(846試合)
4位コビー・ブライアント/21回(1346試合)
5位ジェリー・ウエスト/16回(932試合)
  リーグ歴代最多タイ17回の優勝を誇るレイカーズは、1位から5位まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。その中で断トツのトリプルダブル(以下、TD)数を誇るのが、稀代の大型司令塔マジック・ジョンソンだ。13年間のキャリアをレイカーズに捧げたレジェンドは、206cmの長身を武器に軽々とリバウンドをもぎ取り、華麗なノールックパスでアシストを量産。シーズン平均TDこそ成し得ていないが、3年目の1981−82シーズンは18.6点、9.6リバウンド、9.5アシストと達成目前に迫った。

 同シーズンは18回のTDをマークするなど、1980〜91年の12年間中10シーズンでリーグ最多回数を記録。レギュラーシーズンの通算回数ではオスカー・ロバートソン(181回)とウエストブルック(166回)に次ぐ3位、プレーオフでは30回で歴代1位に君臨している。

 マジックに次ぐのは、現役のレブロンと先日他界したベイラーの新旧レジェンド。レブロンはクリーブランド・キャバリアーズ時代に64回、マイアミ・ヒートで9回を積み上げており、キャリア通算では歴代4位の99回を誇る。初のアシスト王に輝いた昨季は自身2番目となる13回のTDを達成するなど、その支配力はいまだ衰えていない。

 50年代から70年代にかけてチームを牽引したベイラーは、キャリア平均27.4点という攻撃力に加え、13.5リバウンドとリバウンダーとしても才を発揮した。今年の3月22日に86歳でこの世を去ったが、その功績は永遠に語り継がれるだろう。
 ■ゴールデンステイト・ウォリアーズ
1位ドレイモンド・グリーン/27回(518試合)
2位トム・ゴラ/20回(421試合)
3位ガイ・ロジャース/17回(587試合)
4位アンディ・フィリップ/10回(262試合)
5位ウィルト・チェンバレン/8回(429試合)

 並みいるレジェンドを押さえてウォリアーズの1位に立つのは、現役のグリーンだ。パワーフォワードでありながら攻撃では司令塔、守備では要の役割を担うオールラウンダーは、チームが王朝を築いた2015年以降TDを量産。16年に13回、17年に5回、18年に3回とわずか3年で球団記録を更新した。

 得点は二の次のスタイルゆえ、リバウンドとアシストは2桁を超えながらTDを逃すこともしばしば。17年2月にはリーグ史上初のリバウンド、アシスト、スティールでのTDを達成している。

 2〜5位はすべて70年代以前の選手。チェンバレンはウォリアーズでは8回のみだったが、65年に移籍したシクサーズでは3年間で62回と、驚異のトリプルダブラーに変貌した。
 ■ロサンゼルス・クリッパーズ
1位ブレイク・グリフィン/7回(504試合)
1位ラマー・オドム/7回(312試合)
1位ボブ・カウフマン/7回(306試合)
4位マーク・ジャクソン/4回(161試合)
5位ロン・ハーパー/3回(304試合)

 2桁達成者がいないクリッパーズは、3人が同数でトップに。現在ブルックリン・ネッツに在籍するグリフィンは、2009年のドラフト1位入団から7年半にわたってチームの中心としてプレー。得点とリバウンドのダブルダブルは朝飯前で、時折り見せるパスセンスがTDにつながった。

 99年のドラフト4位で入団したオドムは、1年目に3回、2年目に4回と最初の2シーズンでカウフマンの持つ球団記録に並んだ。208cmのサイズに加え滑らかなボールハンドリングを備えた能力には大きな期待が集まったが、その後2年間はTDゼロと伸び悩み。それでも04年に加入したレイカーズでは潤滑油として才能を開花させ、2009、10年の連覇に貢献した。

 4位のジャクソンは、クリッパーズに在籍したのは2シーズン(1992〜94年)のみ。ニューヨーク・ニックスとインディアナ・ペイサーズでキャリアの大半を過ごし、通算TDは18回を数える。5位のハーパーはシカゴ・ブルズ黄金期のPGというイメージが強いが、移籍前のキャバリアーズ、クリッパーズ時代は平均20点を稼ぐ万能プレーヤーだった。
 ■フェニックス・サンズ
1位ジェイソン・キッド/25回(309試合)
2位ケビン・ジョンソン/13回(683試合)
3位アルバン・アダムズ/12回(988試合)
4位チャールズ・バークレー/8回(280試合)
5位ボリス・ディーオウ/5回(258試合)

 2000年代に“Mr.トリプルダブル”と呼ばれたキッドが2位以下を引き離してトップに。若手時代を過ごしたダラス・マーベリックスでは最初の2年間で13回のTDを記録し、3年目の途中にサンズへ移ってからもTDを量産。同球団でフルシーズンを送った1997〜2001年は4年連続でリーグ最多をマークしている。

 もっとも、選手としての評価を最大限に高めたのは01年のネッツ移籍後で、在籍7年中6シーズンで8回以上のTDを達成。ポジション取りの巧さを生かしたリバウンドから鮮やかな速攻でチームメイトの得点を演出し、“勝利に導くトリプルダブラー”として名を馳せた。

 2位のジョンソンはキッド加入前のエースガード。185cmとサイズは並だったものの、抜群の身体能力を武器に89〜92年には4年連続で平均20点&10アシスト以上をマークし、リバウンドでも強さを見せた。

 3〜5位はいずれもインサイドのプレーヤーが並ぶ。アダムズは1975〜88年までサンズ一筋のセンター。5回のTDを記録した1年目は平均19.0点、9.1リバウンド、5.6アシストの好成績で新人王に輝いている。

 90年代を代表するパワーフォワードのバークレーは、サンズ加入初年度の93年にリーグ最多6回のTDを記録してシーズンMVPを受賞。4年の在籍期間(92〜96年)を含め、引退するまで15年連続で平均ダブルダブルを叩き出し、パサーとしても器用な面を見せた。フランスが誇る万能戦士のディーオウはMIPを受賞した2005−06シーズンに4回のTDをマークしている。
 ■サクラメント・キングス
1位オスカー・ロバートソン/176回(752試合)
2位クリス・ウェバー/14回(377試合)
3位ノーム・ヴァン・ライアー/13回(173試合)
4位モーリス・ストークス/11回(202試合)
5位サム・レイシー/9回(888試合)

 球団内にとどまらずNBA史上で最多TD数(キャリア通算181回)を誇るのが、元祖Mr.トリプルダブルことオスカー・ロバートソンだ。1960年にキングスの前身であるシンシナティ・ロイヤルズに入団すると、1年目から26回のTDを記録。2年目には79試合中41試合でTDを達成し、史上初のシーズン平均TD(30.8点、12.5リバウンド、11.4アシスト)という偉業を成し遂げた。3年目以降も20回、26回、22回とNBA入りから5年連続で20回以上をマークしており、その万能性は現代になって改めてクローズアップされている。

 2位のウェバーは2000年代のトップPFの1人。99年から03年にかけて5年連続で平均20点&10リバウンド以上をマークしたほか、ポストでのパス能力にも優れ、在籍6年半で平均4.8アシストを記録した。

構成●ダンクシュート編集部
 

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