来季のフィギュアスケート界を五輪公式メディアが早くも展望! “本物”と評された日本の新鋭は?

来季のフィギュアスケート界を五輪公式メディアが早くも展望! “本物”と評された日本の新鋭は?

異例尽くしの今シーズンを終えた、上段左から、シェルバコワ、羽生、チェン。下段左からトゥルソワ、紀平、トゥクタミシェワ。(C)Getty Images

大阪で開催されたフィギュアスケートの「国別対抗戦2021」が終幕し、国際舞台における今シーズンが正式に終了。本来であれば2022年2月4日に開幕する北京冬季五輪を見据えたシーズンになるはずが、コロナ禍で異例尽くしとなった。

 そんななか、五輪公式メディア『Olympic Channel』のニック・マカヴィル記者は異例のシーズンから読み解く、来シーズンの展望を公開。北京冬季五輪の予測も綴られるなか、日本人選手の名もたびたびあがっている。

 同記者は、冬季五輪の男子シングル優勝候補は、ふたりに絞られるとしている。世界選手権3連覇を成し遂げたネイサン・チェンと、二度の五輪王者となった羽生結弦だ。

「羽生は今季、コーチのブライアン・オーサー氏のいるカナダ・トロントの練習拠点を離れて、ほとんどひとりで練習するというチャレンジをした。それがかえって良かった面もあったように思う。全日本選手権で5回目のタイトルを手にし、誰も成し遂げていないことを目指し、誰も成功させたことのない4回転アクセル実現に向けて、ひた走り続けている」

 そのほか、カナダのキーガン・メッシング、ロシアのミハイル・コリャダ、米国のジェイソン・ブラウン、フランスのケビン・エイモズ、そして平昌五輪銀メダリストの宇野昌磨も「見逃せない存在」であるとした。

 さらに、同記者が「注目の存在」として挙げたのが、今シーズンでシニアデビューを飾った17歳の鍵山優真だ。
 「新進気鋭。鍵山は本物だ。2018年のオリンピックでブレイクしたのはアリーナ・ザギトワだったが、今シーズンの真のブレイクスターは彼だった。2020年のユース五輪で優勝してその輝きの片りんを垣間見せ、全日本選手権、世界選手権と完全に才能を開花している」

 また、ロシアのアンドレイ・モザレフ、ペトル・グメニク、エフゲニー・セメネンコらの新鋭たちもチャンスがあればブレークする可能性を秘めていると指摘した。

 一方、女子シングルは「7人以上のスケーターに表彰台にあがる可能性がある」と評し、ロシア勢を中心に混戦を極めると予測している。

「今シーズン、トップに躍り出たのはアンナ・シェルバコワだ。ロシア選手権3連覇、世界選手権、国別対抗戦で初タイトルを獲得した。復活した24歳のエリザベータ・トゥクタミシェワは3Aを武器にする女帝として、世界選手権で銀メダルに返り咲いた。それでも、彼女は五輪代表を約束されていない」

 ロシアはアレクサンドラ・トゥルソワ、アリョーナ・コストルナヤ、シニアデビューを控えるカミラ・ワリエワ、ダリア・ウサチョワ、マイア・クロミックが切磋琢磨する状況で、「出場枠争いから苛烈を極める見通し」だと綴っている。

 日本からは紀平梨花、坂本花織、宮原知子。米国のカレン・チェン、ブレイディ・テネル、そして15歳のアリサ・リュウが注目株として名が挙がった。

 コロナ禍はいまだ落ち着いたとはいえず、冬季五輪の開催も不透明だ。だが、異例のシーズンを戦い抜いたアスリートたちの新章は早くも始まっている。

構成●THE DIGEST編集部

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