「あっちはサーカスだ」挑発を繰り返す“お騒がせYouTuber”にUFC社長もブチギレ!「とにかく全部クソどうでもいい…」
2021年04月26日 17時00分 THE DIGEST

UFC側への挑発を繰り返しているジェイク(左)に、“御大”であるホワイト社長も激怒した。(C)Getty Images
世界に話題を振りまく“お騒がせYouTuber”の存在感は日増しに強まっている。
物議の対象となっているのは、米国の人気YouTuberでボクシングに挑戦しているジェイク・ポール(米国)だ。今月17日に行なわれたイベントでのクルーザー級マッチで、元UFCファイターのベン・アスクレン(米国)に1回TKO勝ちを収めた男は、試合後に「次はどいつを引退させようかな」とツイートし、総合格闘技界最大の団体『UFC』に挑発的な態度を示したのだ。
これに対してUFC側も黙ってはいない。現地時間4月24日にカマル・ウスマン(ナイジェリア)とホルヘ・マスビダル(米国)によるウエルター級タイトルマッチが組まれたイベント『UFC261』に来場したジェイクに対し、解説を務めていた元UFC二階級同時王者のダニエル・コーミエが「すぐそこにいるから、ブッ叩いてやろうと思った」と本人に近づき、「俺らで遊ぶな」と“警告”した。
有客で行なわれて1万5000人ものファンが集った会場では「ジェイクはクソッタレ(Fワードを使用したもの)」というチャントが大合唱され、完全アウェーとなった24歳に追い打ちをかけたのは、UFCの社長であるダナ・ホワイトだ。
以前から「あまりにUFCの選手たちを対戦相手として挙げるなら、法的手段も考える」と怒りを露わにしていた名プロモーターは、イベント後に「ジェイクは先日の試合で150万件のPPV購入があり、7500万ドルの収益があったようですが、どう思いますか?」と訊かれ、こう返した。
【動画】渾身のストレートで一閃! アスクレンを撃破したジェイクのTKOシーンはこちら「は? 数字が見込めるかだと? まず、そもそもそんな数字は嘘っぱちだろうが、クソ野郎。それに近い数字にだって至ってないだろうよ」
語気を強めたホワイト社長は、「あのガキの言うことは何も信じられない」とし、「あっちはクソサーカス。俺はここでリアルなビジネスというものを構築した」とキッパリと明言した。
「聞いてくれ、もう一度だけ言おう。あのガキは、よくやったと思うよ。自分でそういう場所を用意して、それなりの金を稼いだ。あいつはそれでよかったと思う。なにしろそのおかげで君ら報道陣は、こうして俺にアイツのことを聞いてくるわけだし、コーミエもあいつを構ったりした。
40歳で、30ポンドも軽いNBAの選手をKOして、アスクレンに関しては、俺は何も分かりはしないが……。まぁ、とにかく全部クソどうでもいい。いいかい、坊や。もちろん、それを見たかった人がたくさんいただろう。だがな、こっちがやってることっていうのは、今夜起きたことなんだよ」
言われっぱなしのジェイクも指をくわえて見ているわけではない。自身のツイッターで長文のメッセージを発信し、UFC“側”に対する猛反論を展開した。
「ダナは俺の負けに『100万ドルを賭ける』って言ってたよな。そんなあんたはアスクレンにフレディ・ローチ(パッキャオらのトレーナー)を付け、UFCのトレーニングセンターも使わせてた。それでもヤツはあのザマだ」
自らの強さが正真正銘の本物であると主張したジェイクは、さらに金銭面に対する指摘にも、意見している。
「俺はキャリア3戦目にして、誰よりも金を稼いだ。ダナ、あんたもそろそろ選手に公平な支払いをすべきなんじゃないか? まともな支払いがないから選手たちがボクシングをやりたがるわけだよ。ちゃんと払ってやれよ。なぜUFCファイターはボクサーよりも稼ぎが少ないんだ? ハビブ(・ヌルマゴメドフ)とコナー(・マクレガー)以外に俺よりも稼いだやつなんて見たことないぜ。その理由を俺は知ってるけどな」
すでに“場外乱闘”が泥沼と化している両者の対立関係だが、ファンが注目しているのは間違いない。それだけに今後も騒動の行方から目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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