“大苦戦”ポルトガルGPでの角田裕毅に対する「採点」は軒並み低調…一方で「才能は否定できず、時間が必要」との評価も

“大苦戦”ポルトガルGPでの角田裕毅に対する「採点」は軒並み低調…一方で「才能は否定できず、時間が必要」との評価も

ポルトガルGPではなかなかタイヤがグリップせず、15位に終わった角田。次戦のスペインGPで巻き返したい。(C)Getty Images

スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅にとってF1第3戦のポルトガル・グランプリは、全てもセッションにおいて厳しいものとなった。

 タイヤに熱が入りづらいコンディションの中でグリップ不足に苦しみ、予選、決勝ともに彼らしい積極的なドライビングが封じられてしまい、見せ場を作ることなく、予選14番手から順位をひとつ落としてのフィニッシュを余儀なくされた。

 各国のメディアはレースごとに各ドライバーを採点するが、F1デビュー以来最も地味な印象に終わったポルトガルGPでの角田については、案の定、厳しい数字が並ぶことになった。

 スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は、最下位に終わったニキータ・マゼピン、途中リタイアのキミ・ライコネンと同じ「5」(10点満点)の最低評価。寸評では「ポルティマオのサーキットは初体験で、チームメイトのピエール・ガスリーのペースからも大きく遅れた」と綴っている。
  専門メディアでは、『planetF1』が「イモラで苦戦したことで、この週末では強さを示す必要があったが、何も変わらなかった。良い追い越しを見せた過去2戦とは打って変わり、不快な初体験のサーキットでグリップを得られずに苦労した。車の性能を考えれば、もっと上に行けたはずだが……。今でも、最大の才能の持ち主と言われているが、その理由をそろそろ示す必要がある」という厳しい評価を与え、採点は4番目(下はライコネン、マゼピン、ニコラス・ラティフィ)に悪い「5」だった。

 同じく下から4番目で、ランス・ストロールと同じ「5」がついたのは、『CRASH.net』で、「残念な週末。ハイライトシーンと言えるのは、ターン5でのジョージ・ラッセルの追い抜きぐらいだった」という。

 ストロールを抑えての16番手評価で「4.5」点を与えたのは『THE RACE』。予選については「困難な状況の中でもフリー走行で順調に進歩し、Q1はクリアしたものの、Q2ではタイヤを機能させられず」、決勝は「スタート時に順位を2つ落とし、ガスリーからもラップごとに0.2秒遅れていった。車の弱点を浮き彫りにするトリッキーなコンディションの下で経験不足を露呈した」と評した。
  最も評価が高かったのは『VAVEL』で、前述の4人の他、ラッセル、ミック・シューマッハー、カルロス・サインツを上回り、セバスティアン・ヴェッテルと並んでの「5」。もっとも、寸評では「アルファタウリのマシンを存分に動かすことができず、当たり障りのないレースで終わった」と、ネガティブな記述に終始している。
  また、採点はないものの、『GRANDPRIX247』はポルトガルGPの特筆すべき5つのポイントとして角田を取り上げ、「レッドブルジュニアドライバーズプログラムで最もエキサイティングな才能の持ち主のひとり」がイモラに続いて今GPでも苦しんだことから、「いかにF1が難しく、辿るべき学習曲線が急であるかを示した」と記述。また、「その才能は否定できないが、彼が学び、トップドライバーとなるにはもっと時間が必要だ」と指摘した。

 このように、各メディアの評価は厳しかったものの、同時にその才能についての高い評価は変わっておらず、今後、20歳の日本人がどれだけ最高峰レースに適応し、そのポテンシャルを発揮するかを見守っているという印象である。

構成●THE DIGEST編集部

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