レイカーズのオーナーによる“球団ベスト5”に落選したウエストが不満を吐露「もし私がいなかったら…」<DUNKSHOOT>

レイカーズのオーナーによる“球団ベスト5”に落選したウエストが不満を吐露「もし私がいなかったら…」<DUNKSHOOT>

ウエスト(左)は現役時代にリーグのスターとして活躍したほか、引退後も黄金期構築に尽力した。(C)Getty Images

昨季10年ぶりにNBAの頂点に返り咲き、ボストン・セルティックスと並ぶ史上最多の優勝17回を成し遂げたロサンゼルス・レイカーズ。

 リーグどころか世界中のスポーツ界でも屈指の名門チームである彼らは、昨季までの72シーズンでプレーオフ出場61回、NBAファイナルには32回進出。5月13日(日本時間14日)終了時点でレギュラーシーズン通算3425勝2331敗(勝率59.5%)と6割近い勝率を記録する過程で、数多のレジェンドたちがプレーしてきた。

 そんななか、球団オーナーのジーニー・バスが先月、人気ポッドキャスト番組「All The Smoke」に出演し、フランチャイズ史上ベスト5の持論を展開。昨年1月に亡くなったコビー・ブライアントをはじめ、レブロン・ジェームズ、フィル・ジャクソン・ヘッドコーチ(HC)、マジック・ジョンソン、カリーム・アブドゥル・ジャバーを挙げた。

 レブロンは昨季レイカーズを優勝へと導いた立役者。コビーとジャクソンHCはともに計5度の優勝を勝ち取った師弟コンビ。マジックとジャバーは1980年代に5度の優勝をチームにもたらした最強デュオだ。
  2000年から02年にかけて成し遂げた3連覇では、シャックことシャキール・オニールが主役を務めていたものの、あえて彼ではなくコビーとその指揮官を選んだのは、在籍期間も影響しているのだろう(シャックは在籍8年、コビーは20年、ジャクソンHCは11年)。

 レイカーズではほかにも、ジョージ・マイカンやエルジン・ベイラー、ジェリー・ウエスト、ウィルト・チェンバレン、ジェームズ・ウォージーなど、スーパースターの名を挙げればキリがないが、オーナーが挙げた5名はいずれもレジェンドと呼ぶにふさわしい。

 しかし少なくとも1人はこの人選に不満を募らせていたようだ。今週、「The Hoop Du Jour」というポッドキャスト番組に出演したウエストが、赤裸々な思いを語った。

「いつだったか、私はジーニー・バスがセレクトした最も重要な5人のレイカーを見た。それは私にとって、人生の中で最も気に入らないことのひとつだった。なぜって、私はあの球団に長い間いて、数多くの成功を収めてきたんだ。もし私がいなかったら、あそこまで成功していなかっただろうね」
  NBAロゴのモデルになったことでも知られるウエストは、現役時代にレイカーズ一筋14シーズンをプレーし、キャリア平均27.0点、5.8リバウンド、6.7アシストをマーク。“ミスター・クラッチ”という異名のとおり、勝負どころに滅法強く、正確無比なショットとパスワークで60〜70年代のレイカーズを牽引した。

 オールスター選出14回、オールNBAチーム選出12回、オールディフェンシブチーム選出5回を誇るほか、1972年には18年ぶりの優勝に貢献。69年には優勝を逃しながらも、初代ファイナルMVPに選ばれている。

 さらに引退後の1982年から2000年にかけてはレイカーズのゼネラルマネージャーとして腕を振るい、黄金時代構築に尽力。シャック&コビーというリーグ史に残るダイナミックデュオを形成させた張本人でもある。
 「私は称賛されることはなかった。あのチームにいた頃、私はただの幸運のお守りだったのかもしれない。だが私がいなければ、チームはあそこまで素晴らしいフランチャイズになることはなかった」とウエストは言う。

 レイカーズという歴史のあるフランチャイズで5人をセレクトするのは非常に難しいテーマではあるものの、オーナーのバスは自身が特に密接に接してきた人物たちを優先して選んだのかもしれない。

 とはいえ、これはあくまで現オーナーによる個人的な見解であり、決して正解があるわけではない。在籍期間を考慮すれば、レブロンではなくウエストかベイラー、あるいはシャックをそのリストに入れるべきだったという意見もあるだろう。名門ゆえの贅沢な悩みによって、いざこざが起きなければいいが。

文●秋山裕之(フリーライター)
 

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