今季のウォリアーズは“成功”だった? 来季の覇権争い参戦に向け、今夏にすべきことは――<DUNKSHOOT>

今季のウォリアーズは“成功”だった? 来季の覇権争い参戦に向け、今夏にすべきことは――<DUNKSHOOT>

カリーが超人的なプレーを見せたものの、チームはプレーオフ不出場。しかしカーHCは今季を「成功」と表現した。(C)Getty Images

5月24日(日本時間25日、日付は以下同)、ゴールデンステイト・ウォリアーズは2020-21シーズンの終了会見をオンラインで行なった。

 開幕前にクレイ・トンプソンが右アキレス腱を断裂して今季絶望となり、計画が大きく崩れたウォリアーズ。さらに開幕後は2試合連続でブローアウト負けを喫した名門は、ファンを心配させたが、エースのステフィン・カリーの超人的スコアリングショーもあって徐々に復調。

 攻守兼備のトンプソン不在だったものの、今季の最優秀守備選手賞の最終候補に入ったドレイモンド・グリーンやケボン・ルーニー、ケリー・ウーブレイJr.にアンドリュー・ウィギンズといった選手たちが奮戦。リーグ5位のディフェンシブ・レーティング(109.4)を残し、スティーブ・カー・ヘッドコーチ(HC)が開幕前に掲げていた「リーグトップ10のディフェンシブチーム」という目標も達成した。

 ウエスタン・カンファレンス8位の39勝33敗(勝率54.2%)でレギュラーシーズンを終えたチームは、プレーイン・トーナメントでロサンゼルス・レイカーズ、メンフィス・グリズリーズに惜敗して2年ぶりのプレーオフ進出はならなかったものの、指揮官は今季について「成功」と表現し、来季に向けて大きな期待を寄せていた。「我々は来シーズンを楽しみにしている。ドレイモンドとステフは非常に高いレベルでシーズンを終えているし、クレイも戻ってくる。それにロースターを強化する機会もあるし、若手たちの台頭もあるから、ものすごく楽しみだ」

 キャリアベストの平均32.0点を残し、自身2度目の得点王に輝いたほか、シーズンMVPのファイナリストにも名を連ねたカリー、平均7.0点、7.1リバウンド、1.7スティールに加えてキャリアハイの8.9アシスト(リーグ4位)を残したグリーンという強固な核を保持するウォリアーズについて、OBのマット・バーンズも米メディア『ESPN』の番組「The Jump」でカーHCの考えに同意していた。

「俺も完全に同意する、今季彼らは成功したとね。ステフは最高のシーズンを送ったし、コンディションを維持していた。来シーズンも健康体で迎えることだろう。それはドレイモンドも同じ。そして若手選手たちが十分価値のある出場時間を手にすることができた。

 俺は(ジョーダン)プール、ファン・トスカーノ・アンダーソンが大好きだし、アンドリュー・ウィギンズがプレーインで見せた活躍も気に入っている。それにウーブレイJr.と(ジェームズ)ワイズマンという若手も正しい方向へと向かっていると見ている」
  今夏ウォリアーズではウーブレイJr.とケント・ベイズモアが制限なしフリーエージェント(FA)となるほか、ルーニーはプレーヤーオプション、デイミオン・リーとマイケル・ムルダーはチームオプションとなっており、現有戦力で来季を迎えられるかは微妙。

 チームの今季総年俸は約1億7111万ドル(約184億7988万円)でリーグ最高額。来季もカリー、トンプソン、ウィギンズ、グリーンの4選手だけで約1億3936万ドル(約150億5088万円)を占めており、新たな大物選手の獲得は事実上不可能だ。

 それでも、ゼネラルマネージャー(GM)のボブ・マイヤーズはカリーとの延長契約に向けて「客観的になれない理由はない。彼はやる気になっているし、それは我々も同じ。私たちはできる、とても自信があると言っておこう」と明言。絶対的エースとの超巨額契約も視野に入れて戦力補強を断行する予想もできる。 カリー、トンプソン、グリーンという強固な3本柱の周囲に有能な選手たちを配置することで、ウォリアーズは再びプレーオフ戦線へ復帰できることは間違いない。ただ、カリーは33歳、トンプソンとグリーンは31歳でベテランの域に達しており、チャンピオンシップを獲得できるまで若手の成長を長く待つほどの時間は残されていない。

 そのため、チームの基盤が健在な今、即戦力のベテランあるいは中堅を獲得し、来季の覇権争い参戦を目指すべきだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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