注目のF1ルーキーを蘭メディアが査定! “短命”角田裕毅への要求、“同僚に完敗”マゼピンの意外な評価は!?

注目のF1ルーキーを蘭メディアが査定! “短命”角田裕毅への要求、“同僚に完敗”マゼピンの意外な評価は!?

ミック(左)、角田(中央)、マゼピン(右)の3人の“黄金ルーキー”は、順風満帆ではないが、あらゆる話題を振りまいている。(C)Getty Images

F1はここまで5つのレースを終えたが、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅、ハースのミック・シューマッハー、ニキータ・マゼピンというルーキー3人は、いかなるパフォーマンスを発揮してきただろうか。

 彼らについて、オランダの専門メディア『F1MAXIMAAL.NL』は、そのドライビングやチームメイトとの比較により、現時点での評価を下している。

 シーズン前に最も高い期待を受けていた角田だが、同メディアは「バーレーンでの最初のレースで9位フィニッシュを果たしたものの、その後は順風満帆とはいかず、そのフォームは短命だった」と日本人ドライバーのここまでを総括。「イモラとモナコで際立ったパフォーマンスを見せ、特にモンテカルロでは絶対王者ルイス・ハミルトンを抑え切った」チームメイト、ピエール・ガスリーとの差(ポイントでは2と16)の大きさを強調した。

 一方、互いに同僚となるミックとマゼピンは、「最悪の車によってドライビングに苦労」しており、ここまでポイント獲得は望むべくもなく、ドライバーとコンストラクターの両方で最下位が定位置となっている。他チームとのバトルが見られない中、チーム内対決が最大の注目点となったが、そこでは「皇帝」の息子であり、F2を制してF1に昇格してきたミックが、ロシア人ドライバーに大きな差をつけた。
  ミックがマゼピンの後塵を拝したのは、モナコでの1回のみで、それはエンジントラブルに見舞われた結果だった。マゼピンが車のコントロールに苦しんでここまで10回もスピンを繰り返している一方で、ドイツ人は徐々に車に慣れ、ポルトガルGPではウィリアムズのニコラス・ラティフィを「美しく、そして車ではなく、自身の力で追い抜いた」。

 このような3人を比較し、同メディアは大方の見方と同様に、「ミックが最もルーキーの中ではうまくやれている」ドライバーだと判定。大きな評価ポイントとして、角田やマゼピンとは異なり、クラッシュやスピンに繋がる不必要なリスクを冒さないこと、そしてドライビングが一貫していることを挙げている。
【関連動画】モナコGPのハイライトシーン!オンボードカメラが捉えたベッテルとガスリーの大迫力バトルをチェック また、同メディアは、「期待に応えられていない」角田の今後について、もっとガスリーとの差を詰めることを要求。「モナコGPでガスリーは6位に入賞したが、ならば日本人ドライバーは少なくともトップ10前後には入っていなければならなかった」として、早くも次のアゼルバイジャンGPでは、自身の最高の部分(パフォーマンス、結果ともに)を出さなければならないと主張した。

 一方、マゼピンについては、スピンの多さに加え、コース上で他のドライバーの走行を妨げる行為が目立っていることも指摘。そして、ミックと同じ車を使用ながら、1分以上の差がつくレース展開を「あり得ない」と糾弾。ここまでのパフォーマンスが彼にとって「何の役にも立っていない」と酷評している。

 ただ、「フラストレーションを溜めて無線で罵声を浴びせる」角田とは対照的に、コクピットの外では比較的成熟した振る舞いを見せ、チーム状況の割には冷静さを保っている点を評価。モナコGPではレース後に「ファンの予想(最下位)を裏切ったことを嬉しく思う」と語ったように精神的にも図太く、この点は「尊敬に値する」とも記している。
  ドライビングについては、モナコGPではルーキーで唯一ウォールへのヒットを回避したマゼピンが、「もう少し注意力を身につければ、成功する可能性もぐっと高くなる」と期待を寄せた。

 モナコGPでは、奇しくも完走した18台の中で下から3つの順位を占めてしまったルーキー3人。それぞれ事情は異なる中で苦労している彼らは、この先のレースでどれだけ成長を遂げているのか。そして、争いから抜け出すのは誰だろうか。

構成●THE DIGEST編集部

関連記事(外部サイト)