角田裕毅への影響は!?ガスリーの来季去就を蘭メディアが検証。噂のアルピーヌ、レッドブル再昇格、そしてアルファタウリ残留…

角田裕毅への影響は!?ガスリーの来季去就を蘭メディアが検証。噂のアルピーヌ、レッドブル再昇格、そしてアルファタウリ残留…

好調を維持するガスリー(右)の去就は、少なからず角田(左)に影響を与えることだろう。(C)Getty Images

F1第6戦のアゼルバイジャンGPでは、スクーデリア・アルファタウリが大躍進を見せ、角田裕毅は予選で初のQ3進出、決勝は自己最高の7位入賞という好結果を残したが、それ以上のインパクトを与えたのは、3位表彰台をゲットしたチームメイトのピエール・ガスリーだった。

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 予選4番手からスタートし、残り2周での再スタートではエンジンにトラブルを抱えながらも、シャルル・ルクレールとの抜きつ抜かれつのエキサイティングなバトルを制したフランス人ドライバーは、波乱のレースを制した昨季のイタリアGP以来となる、シャンパンファイトを楽しんだ。

 開幕戦バーレーンGPでは序盤の接触によるリタイアで、ルーキーであるチームメイトの後塵を拝することになったものの、その後は安定したドライビングとレース運びでポイントを獲得し続け(計31ポイントでランキング8位)、チームの牽引役としての役割を見事に果たしている。
  角田に対しては、彼がスペインGPで車やチームへの不信感を窺わせるような発言をしたことについても寛容な姿勢を示し、「ユウキは厳しい予選だったことでとても感情的になっている。感情のコントロールは必要だが、彼はまだ若く、この点でも学びながら改善していくと信じている」と語り、先輩としての気遣いも見せていた。

 ガスリー自身も2019年のシーズン途中にレッドブルからトロロッソ(アルファタウリの前身チーム)に降格となった際には、間もなくしてカート時代からの親友であるアントワーヌ・ユベールをF2での凄惨なアクシデントで亡くしたこともあって心を乱したが、これを乗り越えた彼は今、常に落ち着きを見せるとともに、風格すら漂わせている。

 今週末は母国GPということで「ホームレースで特別な気分」と気合が入っている25歳には、いつも以上に注目と期待が集まっているが、同時に彼については来季以降の去就についても多くの人々が関心を示している。来年で契約が切れるという彼について、レッドブル・グループのヘルムート・マルコ顧問は「彼とアルファタウリとのパッケージは完璧であり、素晴らしいコンビネーションだ」(専門メディア『Auto Motor und Sport』より)として同グループに留まると強調したが、一方で様々な憶測が流れているのも事実だ。
  オランダの専門メディア『RN365』は、今最も輝いているドライバーのひとりであり、上位チームへのステップアップも狙っているであろうフランス人ドライバーの去就について、様々な可能性を検証した。

 最初の可能性として挙げた「レッドブル再昇格」はガスリー自身が最も望んでいることだが、同メディアはセルジオ・ペレスのパフォーマンス向上がこれを妨げる可能性を示唆。また、前述のマルコ顧問の言葉通り、首脳陣は現状維持がベストと考えているとように見えるという。

 続いて、王者チームの「メルセデス」は、世界王者+ジュニアドライバーの組み合わせを選ぶと予想。ジョージ・ラッセルやエステバン・オコンがシートを争う状況であり、このドイツのチームは「ガスリーのリストから外れる」としている。

「フェラーリ」は、イタリアでの生活を気に入っているガスリーにとっては理想的な環境のひとつであり、またルクレールとは少年時代からの付き合いという利点もある。しかし、ルクレール、カルロス・サインツという現在のラインアップは長期的プランの下でのものということで、ガスリーがチャンスを得るには多くの年月が必要になると思われる。
 「マクラーレン」も現ドライバーの契約状況から考えれば可能性は低いと断言する同メディアは、「アルピーヌ」については「最も噂に挙がっているチームであり、フランス同士の組み合わせは双方的にとって魅力的。車のパフォーマンスも向上しており、定期的な勝利をガスリーに提供する可能性がある」とポジティブに綴るも、こちらも現ドライバーの存在がネックとなり、「可能性があるとすれば、オコンがメルセデスに移籍する場合だが、ラッセルとの争いは不利」と、フェルナンド・アロンソとともに長期在籍もあり得るとした。

 となると、最後の選択肢はやはりアルファタウリで、複数の有識者がガスリーにこの中堅チームへの残留を主張している。著名なジャーナリストのトム・クラークソンは「彼は“小さな池”で“大きな魚”になるのがいい」とコメント。元F1王者のデイモン・ヒルはガスリーを「スターのクオリティーがある」と称賛した上で、「辛抱強く待たなければならない。ペレスのように」と進言した。

 王者の資格を持った優れたドライバーの去就は、多くの興味を人々に提供するだろう。そして、彼同様にレッドブル昇格を目標とする角田の未来に、同僚の動きがいかなる影響を与えるのかは、今週末の2人のレース同様に気になるところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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