故障者が相次ぐリーグの現状にレブロンが持論「こんなの絶対におかしい」<DUNKSHOOT>

故障者が相次ぐリーグの現状にレブロンが持論「こんなの絶対におかしい」<DUNKSHOOT>

NBAは昨季のファイナル終了から約2か月という短いオフを経て今季を開幕。レブロンも故障により27試合の欠場を強いられた。(C)Getty Images

6月15日(日本時間16日、日付は以下同)、『The New York Times』は今季のNBAレギュラーシーズンにおいて、オールスターに選ばれた27選手(各カンファレンス12選手+代替選出3選手)が平均13.7試合を欠場したことを報じた。

 今季は72試合の短縮シーズンであり、13.7試合は全体の19%に相当する。これはリーグ史上最も多い数字だという。

 新型コロナウイルス検査の陽性による離脱、あるいは安全衛生プロトコル入りしたことによって欠場したケースもあったが、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビス(ともにロサンゼルス・レイカーズ)、ジェームズ・ハーデンとケビン・デュラント(ともにブルックリン・ネッツ)、ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)らは、ケガのため20試合以上の欠場を余儀なくされた。

 さらにプレーオフに入っても、マイク・コンリー(ユタ・ジャズ)とハーデンがハムストリングの張りによって複数試合を欠場。デイビスも鼠径部を痛めたほか、16日にはカワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)も右ヒザの負傷でジャズとのカンファレンス・セミファイナル第5戦を欠場した。
 『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者によると、クリッパーズはレナードが右ヒザの前十字靭帯を断裂していることを恐れており、無期限の離脱になる可能性も浮上している。

 すると同日にレブロンが「それ見たことか」と自身のツイッターを更新。4966万人を超えるフォロワー数を持つ“キング”は昨季終了後、約2か月という短期間のオフを経て開幕した今季の日程に異議を唱えていたが、恐れていたことが現実になったと持論を展開した。

「彼ら(リーグ側)は皆、シーズン開幕について俺が言ったことに耳を傾けようとはしなかった。俺はどうなってしまうか分かっていた。俺はただ、選手たちの健康を守りたかっただけであり、それが最終的に自分たちのゲームの成果と利益へつながるんだ。こういった数々のケガというのは“ゲームの一部”じゃない。純粋に休養が欠けていたんだ」
  レブロンはツイッターでそう綴り、リーグが下した決断を批判。昨季NBAファイナルに進出したレイカーズとマイアミ・ヒートはいずれも今年のプレーオフ1回戦で敗退。イースタン・カンファレンス決勝を戦ったボストン・セルティックスも1回戦、ウエスタン・カンファレンス決勝に進出したデンバー・ナゲッツは準決勝で4連敗を喫し、それぞれ今季を終えている。

「8、いやたぶん9人のオールスターがプレーオフの試合を欠場したんだ(史上最多)。リーグとファンの皆にとって、この時期は1年間の中で最高の時なのに、大好きな選手たちが何人も欠場してしまっている。こんなの絶対におかしい。もし身体のことを知り尽くし、一年中身体を動かし続けることでどうなるかを知る人間がいるとしたら、それはこの俺だ」とレブロンはツイートし、さらにこう続けた。
 「俺が選手たち全員の健康のために代弁しよう。1年間で最も重要な時期に、こんなに多くのケガを見るなんて嫌だ。ファンの皆に申し訳ない。皆が大好きな選手たちを今すぐにでも見られたらと思う」

 はたして、レブロンが発したメッセージはリーグへと届くのだろうか。今月末には東京オリンピックの残り4つの出場権をかけた最終予選、そして来月には東京オリンピックが開催されるため、出場する選手たちの身体に負荷がかかることは間違いない。

 すでに来季の開幕は従来通りの10月中旬と報じられているが、今季起こった数々のケガとレブロンの発言、さらにはオリンピックの影響を鑑みて、開幕時期の変更あるいは試合数の短縮など、検討の余地はあるかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

関連記事(外部サイト)

  • 記事にコメントを書いてみませんか?