カーHCが“元教え子”デュラントと“元同僚”ジョーダンを比較「KDはさらに才能に恵まれている。ただ…」<DUNKSHOOT>

カーHCが“元教え子”デュラントと“元同僚”ジョーダンを比較「KDはさらに才能に恵まれている。ただ…」<DUNKSHOOT>

カーHCとデュラントは2016~19年にウォリアーズで3シーズン共闘。今夏の東京五輪で再びタッグが実現する。(C)Getty Images

ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントは今季、プレーオフで平均34.3点をマークするなど、右足アキレス腱断裂からの完全復活を印象づけた。東京五輪のアメリカ代表メンバーにも名を連ねたこの32歳のスーパースターを、かつて指導したゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カー・ヘッドコーチ(HC)が“神様”マイケル・ジョーダンと比較して注目を集めている。

 2019年のNBAファイナル第5戦で右足アキレス腱断裂の重傷を負い、2019-20シーズンを全休したデュラントは今季、552日ぶりに公式戦に復帰。左ハムストリングを痛めて約2か月戦列を離れた期間はあったが、レギュラーシーズン35試合に出場して平均26.9点、7.1リバウンド、5.6アシスト、フィールドゴール成功率53.7%、3ポイント成功率45.0%という成績を残した。

 プレーオフでも平均34.3点、9.3リバウンド、4.4アシスト、フィールドゴール成功率51.4%、3ポイント成功率40.2%を記録。ミルウォーキー・バックスと対戦したカンファレンス準決勝でチームは敗退となったが、第5戦で49得点、17リバウンド、10アシストのトリプルダブル、最終戦でもプレーオフ第7戦史上最多となる48得点とハイパフォーマンスを披露した。
  シリーズ敗退後、すぐに東京五輪参戦を表明したデュラントは、2012年のロンドン五輪、16年のリオデジャネイロ五輪に続く自身3回目の金メダル獲得を目指す。2016~19年にウォリアーズで指揮官と選手の関係にあり、アメリカ代表ではアシスタントコーチを務めるカーHCは、2連覇&2年連続ファイナルMVPと栄冠を分かち合ったデュラントに対して、『NBC Bay Area』のインタビューで「再びコーチングできるなんて心が躍るよ」と語り、手放しで称賛している。

「KDは我々に素晴らしい3年間を与えてくれた。ワンダフルな関係だった。ケガという不運な形とともにチームを去ったことに人々はフォーカスしたがるが、彼がオリンピックに参加し、再び指導できることに興奮している」

 そのなかでカーHCが引き合いに出したのが、1996~98年にシカゴ・ブルズで3連覇を果たした際にチームメイトだったジョーダンだ。“神様”と呼ばれ、言わずと知れた史上最高のレジェンドの1人だが、デュラントはそのジョーダンをも超え得ると主張したのだ。
 「KDは地球上で最も才能のあるバスケットボール選手であることを証明した。もしかしたら史上最高かもしれない。彼は(ジョーダンよりも)さらに才能に恵まれていると思うよ。ただ、KDは言わばまったく異なる品種で、特別だ。6フィート11インチ(身長211cm。公称は208cm)でガードのスキルを持ち、無限の3ポイントレンジ、パス、ショットブロック……、とにかく素晴らしい。今年の彼を見ているのは本当に楽しかった」

 米放送局『ESPN』によると、今季のデュラントはエルボー・フリースローライン近辺のミドルレンジからリーグトップの成功率53.8%をマーク。「サイズ、スキル、シュート力を融合させた彼のプレーに誰もマッチアップできない。アンストッパブルな理由のひとつは、どこからでもプルアップを撃て、ガード不能かつ精度が高い。彼はシンプルにこのリーグで史上最高のスコアラーの1人だ」と分析されている。
  もっとも、ことオフェンス力に関しては史上最高級といっても過言ではないかもしれないが、デュラントはジョーダンのように最優秀守備選手賞やオールディフェンシブチーム選出の経験はない。カーHCの意見には、多くの反論が寄せられている。

『ESPN』の名物コメンテーターであるスティーブン・A・スミス氏は「First Take」の番組内で、「KDは7フート(213cm)以上のウイングスパンを持つ驚異的なスナイパーだ。ロングレンジに優れている。すべて事実だ。2人(デュラントとジョーダン)がリーグにいた時代は異なるが、KDはどの時代でもプレーできる。ただ、KDは暗殺者だが、マイケル・ジョーダンは当時からそのDNAを持っていた」と持論を展開。同じくコメンテーターのマックス・ケラーマン氏も「最も才能に恵まれた選手は(ロサンゼルス・レイカーズの)レブロン・ジェームズだ」としている。

 “史上最高の選手論争”は今後も落ち着く気配はないものの、東京五輪でどのようなプレーを見せるかによって、デュラントに対する評価も大きく変わってくるかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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