【名作シューズ列伝】日本未発売のウェイドのコンバースモデル。BOXのモチーフはキャンバスオールスター

人に歴史あり。バスケにスーパースターあり。スーパースターにシグネチャーモデルあり。シグネチャーモデルにBOXあり! 

 レブロン・ジェームズやカーメロ・アンソニーら、のちにリーグの顔になる“金の卵”が指名を受けた2003年ドラフト。NBA歴代屈指の当たり年と言われるこのドラフトで、マイアミ・ヒートから5位指名を受けたのがドゥエイン・ウェイドです。

 通称“フラッシュ”は、ルーキーイヤーからチームの主力として活躍すると、3年目の2005−06シーズンには平均27.2点とチームの大黒柱に成長。結成2年目のシャキール・オニールとの強力コンビで、ヒートは創設18年目で初のNBAファイナルに進出します。



 頂上決戦では、ダラス・マーベリックス相手に連敗スタートも、ホームでの第3戦でウェイドが42得点と爆発しヒートは初勝利。これで勢いに乗ると第4戦でウェイドは36得点、第5戦では46得点の超絶パフォーマンスを見せて勝利の原動力となり、ヒートは優勝に王手をかけます。

 敵地での第6戦でも36得点とウェイドの勢いは止まらず、チームは4連勝でチャンピオンに。平均34.7点と圧倒的なプレーを披露したウェイドは、ベテランのアロンゾ・モーニングとゲイリー・ペイトンに初のリングをプレゼントし、文句なしのファイナルMVPに輝きました。
  今回紹介する「converse ICON PRO LEATHER」は彼がスターダムになる前の04年に発売。この段階ではシグネチャーではなく、プレイヤーズエディション扱いです。レトロチックな1足の特徴は、くるぶし部分に印字されたD.WADE #3。有り書体の名前と背番号は良く言えばシンプル、悪く言うとあまり目立っていません。



 デザインは神様マイケル・ジョーダンがノースカロライナ大時代に履いていた名品「PRO LEATHER」のアップデート版です。クッショニング機能に球体のバイオポリマー素材で衝撃を吸収する新テクノロジー『CONVERSE ICON』を装着。足の前後左右すべてに機能する独自システムで、吸収力がありながらフロアへの力の伝達力も高く、スピード感あふれるウェイドのプレーを支えました。



 アッパーは、フルレングスレザーで柔らかくフィットしやすいシンプル仕上げ。アウトソールは、安定のヘリンボーンパターで、converseのオールドファンも納得の作りとなっています。
  BOXは、一見すると地味なデザインですが、良く見るとメーカーのこだわりが見て取れます。まずBOX下部のベージュ2本のストライプ、そしてBOXの側面にハトメの空気穴。converseのシューズを持っている方ならお分かりかと思いますが、BOXはBLACKのキャンバスオールスターをモチーフにしたデザインなのです。蓋の上面には、ホワイトでコンバースを象徴するスターマークが入っています。



 ちなみに日本では未発売だったため、なかなか実物を見るのは難しい状態でした。現在も日本におけるconverseブランドは、USAとは別会社のconverse japanが管理しており、海外モデルはなかなか手に入れるのが難しい状況です。

 NIKE傘下に入っているUSAのconverseが1日も早く、日本で販売されること願っています。 
  なお、ウェイドは06年ファイナルではシグネチャーの「WADE MID」を着用。今季ファイナルに出場したフェニックス・サンズではクリス・ポール(ジョーダンブランド)、ミルウォーキー・バックスではヤニス・アデトクンボ(ナイキ)が自身のモデルを持っていますが、大舞台で名前を売って新たにシグネチャーをゲットできる選手はいるのか、注目しています。

文●西塚克之

【著者プロフィール】
西塚“DUKA”克之/日本相撲協会公式キャラクター「ハッキヨイ!せきトリくん」の作者として知られる人気イラストレーター。入手困難なグッズやバッシュを多数所有する収集家でもあり、インスタグラム(@dukas_cafe)では、自身のシューズコレクションを公開中。ダンクシュートでは名作シューズ列伝『SOLE&SOUL』を連載している。

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