八村塁の来季の起用法は?選手層が厚くなったウィザーズで「ルイの役割は変わらない」とGMが先発起用を予想<DUNKSHOOT>

八村塁の来季の起用法は?選手層が厚くなったウィザーズで「ルイの役割は変わらない」とGMが先発起用を予想<DUNKSHOOT>

大型トレードで選手層に厚みを増したウィザーズ。そのなかで「ルイの役割は変わらない」とシェパードGMは八村の先発起用を予想した。(C)Getty Images

現地時間8月13日、ワシントン・ウィザーズのトミー・シェパードGM(ゼネラルマネージャー)が会見を行ない、チームの今オフの動きと来季展望について語った。

 ウィザーズはドラフト前にロサンゼルス・レイカーズとのトレードが合意に達し、最終的に5チーム間の大型トレードに発展。ラッセル・ウエストブルック(現レイカーズ)、チャンドラー・ハッチソン(現サンアントニオ・スパーズ)、そして複数のドラフト指名権を放出した。

 その見返りとして、2020年にレイカーズの優勝に貢献したカイル・クーズマとケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、そして一昨季にシックスマン賞に輝いたモントレズ・ハレルをレイカーズから獲得。さらにブルックリン・ネッツからスペンサー・ディンウィディーを、インディアナ・ペイサーズからアーロン・ホリデーとアイザイア・トッド(今年のドラフト2巡目全体31位指名)をロースターに加えた。

 また、ドラフトでコーリー・キスパートを指名し、FA戦線ではハウル・ネトと再契約。そしてコーチングスタッフも変更され、5年間チームを率いたスコット・ブルックス前HC(ヘッドコーチ)に代わってウェス・アンセルドJr.が新指揮官に就任した。
 「新しい選手が8人も加わった。(将来)殿堂入りするであろうラッセルを手放したが、ウイングとガードのポジションに柔軟性ができた。ポープとアーロンの加入、それにネトの残留で、ガード陣の起用法が広がったんだ。

 ウイングについては、ポープが2番(シューティングガード)と3番(スモールフォワード)をこなせる。そしてカイルは3番と4番(パワーフォワード)ができる。トレズ(ハレルの愛称)の活躍も楽しみだ。彼はチームにもの凄いエナジーをもたらす選手。彼も複数のポジションを務めることができる。

 コーリーもシュートをどんどん決めてくれる選手になるだろう。スペンサーは得点力があるから、ブラッドリー(ビール)に対する負担が軽減できる。パサーとしても素晴らしい。それにディフェンスもフィジカルにやるから、ブラッド(ビールの愛称)といいコンビネーションを組めると見ているよ」
  GMは今夏の動きについてそう語っており、選手層の厚いロースターへ切り替えられたことに手応えを感じていた。今季のスターターはバックコートにディンウィディーとビール、フロントコートにはクーズマ、八村塁、トーマス・ブライアント(またはダニエル・ガーフォード)という布陣が予想されている。

 コールドウェル・ポープやハレル、デニ・アブディヤもスターター級の選手であり、八村にとってはライバルが増えた格好となる。ただ、八村についてシェパードGMは「ルイの役割は変わらないと思う。彼は1年目からスターターを務めている」と話し、引き続き先発パワーフォワードを務めると予想した。

 ブライアントは今年1月中旬に左ヒザ前十字靭帯を部分断裂しているため、開幕に間に合うかは微妙なところ。だが契約下にはガーフォードやダービス・ベルターンス、アンソニー・ギルもおり、ウィザーズの選手層はウイングだけでなくフロントコートも厚みを増したと言っていい。
 「昨シーズン、足りていなかった層を厚くすることもできた。私はこのチームの今後が凄く楽しみだ。チームの平均年齢も下がった。でもその一方で、プレーオフ経験は増している。プレーオフをたくさん経験している選手、優勝経験のある選手を獲得できたことは大きいと思っている。ベテランと若手が揃って、バランスが良くなった。このチームがコートへ立つことを楽しみにしているよ」

 シェパードGMはそう話し、新チームに大きな期待を寄せていた。

 昨季はウエストブルック、ロビン・ロペス(現オーランド・マジック)、イシュ・スミス(現シャーロット・ホーネッツ)と、キャリア10年以上を誇るベテランが3人もいたが、今季はそういった選手が皆無。だがクーズマ、コールドウェル・ポープという優勝経験のあるプレーヤーが2人もおり、チームとしての総合力はアップしたと見ていい。

 ポジション争いが激化することで、八村は先発の座に残ったとしても、プレータイムが減少してしまう可能性は十分にある。特に第4クォーターやクラッチタイムでは、実績のある選手たちが優先してコートに立つかもしれない。しかし“攻守両面でウィザーズを引っ張ってやろう”というくらいの気迫で、是非ともビールに次ぐチーム2番手の座を掴んでほしいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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