初優勝を目指すネッツに豪東京五輪戦士は何をもたらすか?本人は「“勝利するカルチャーと環境”からやってきた」と自信<DUNKSHOOT>

初優勝を目指すネッツに豪東京五輪戦士は何をもたらすか?本人は「“勝利するカルチャーと環境”からやってきた」と自信<DUNKSHOOT>

東京五輪では敵同士だったミルズ(左)とデュラント(右)。しかしこれから始まるNBAの新シーズンでは、ともにネッツを初優勝を目指し共闘することになる。(C)Getty Images

現地時間8月26日、今夏にサンアントニオ・スパーズからブルックリン・ネッツへのFA(フリーエージェント)移籍を決断したパティ・ミルズが、メディアに向けて初の会見を行なった。

 185センチ・81キロの小兵ガードは、昨季までスパーズに10シーズン所属。2013、14年にNBAファイナルへ出場し、うち2014年には優勝を経験。その後はリーダーの一角としてチームメイトたちの模範となり、グレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)からも絶大な信頼を得ていた選手だ。

 昨季までのキャリア12シーズンで、通算739試合(うち先発は57試合)に出場。平均19.8分のプレータイムで8.9点、2.3アシスト、3ポイント成功率38.8%という数字をマークしている33歳のベテランは、豊富な運動量と闘争心を前面に押し出してプレーする熱血漢で、自信満々にショットを繰り出す男でもある。

 オーストラリア代表の得点源として参戦した今夏の東京オリンピックでは、準決勝でアメリカ代表に敗れるも、スロベニア代表との3位決定戦で42得点に9アシストと大暴れ。銅メダルを獲得する原動力となった。
 「毎日、何かのために練習している。それはエキサイティングな感覚なんだ。自分たちがジムやウェイトルームにいることは、チャンピオンシップ獲得のため、そしてチームがより良くなるためなんだ」

 会見でそう口にしたミルズは、こうも続けた。

「すべてはそこから始まるんだと思う。個人として、このグループを成長させるためには何ができるのか?そこがスタート地点になるんだ。ロッカールームやコート外で多くのことが始まることだってある。(チームへ合流して)一丸となってやっていくこと、そしてすでに確立されたグループに自分を刷り込むことができるのは、僕にとって素晴らしい機会なんだ」

 ネッツは東京オリンピックで激突したケビン・デュラントに加え、ジェームズ・ハーデン、カイリー・アービングというリーグ屈指の実力者を擁する。その周囲にはブレイク・グリフィンやブルース・ブラウン、ジェームズ・ジョンソンといった有能な選手たちも揃っており、今季も豪華戦力を有していると言っていい。

「このチームのスタイルと自由なところは、(ヘッドコーチの)スティーブ(ナッシュ)が素晴らしい仕事をしたからこそ出来上がったものだと見ている。今このチームには世界でもベストなプレーヤーが3人もいるんだから、彼らと一緒にプレーできるのは楽しみでしかないね。それに僕は上手くやっていけると思っている。そして、僕はこのチームでゲームについて学び続けたいし、自分のゲームを向上させたくてたまらないんだ」 新天地でプレーすることについて興奮を隠せないミルズは、上背こそないものの、33歳となった現在も体幹は強く、コンタクトにも耐えられる肉体を維持している。キャッチ&シュートやドライブからの突破で得点できるため、ネッツでもベンチスコアラーとして重宝されるだろう。

 ネッツにはハーデン、アービングといったプレーメーカーがおり、デュラントもハンドラーとしてゲームメークできることから、ミルズは「僕はこのチームで、(オーストラリアの)代表チームでプレーしている時の自分でいられるチャンスがある。だからワクワクしているんだ」と語る。
  ビッグ3、そして有能な選手たちが揃うネッツが掲げる今季のゴールはもちろん、フランチャイズ史上初のNBAチャンピオンになること。そこでミルズは、このチームに持ち込めることをこう表現していた。

「NBAのシーズンはマラソンのようなもので、その期間にいろんなことが起こり得る。でもそのなかで、僕はリーダーシップ、それに“勝利するカルチャーと環境”からやってきた経験をもたらすことができると思っている」

 10月中旬から幕を開けるNBAのシーズンは、半年以上にも及ぶ長丁場となる。王座を獲得するためには、82試合のレギュラーシーズンでケミストリーを醸成させた上で好成績を残し、さらにタフなプレーオフの戦いを制さなければならない。

 その点、デュラント(2017、18年)、アービング(2016年)、そしてミルズと、優勝経験者が3人もいるネッツは、ゴールまでに待ち受ける様々な障害を乗り越えることができるのではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】”天才スコアラー”ケビン・デュラントの厳選ショット!

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